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ニュースリリース

非アルコール性脂肪肝は「玄米」で予防・抑制できる〜そのメカニズムはビタミンA代謝の亢進!〜|農芸化学科 山本 祐司教授

2021年7月14日

教育・学術

非アルコール性脂肪肝は「玄米」で予防・抑制できる~そのメカニズムはビタミンA代謝の亢進!~

 食生活の欧米化や運動不足による肥満は、脂質異常症、高血圧、2型糖尿病の原因となるばかりでなく非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の原因であります。そのまま放置すると肝硬変、肝癌へと変遷することが知られており、日本国内のみならず大きな健康問題となっています。しかし、基本的に食事カロリーの制限と運動の推奨が治療戦略であり、積極的な治療方法はまだ確立されていないのが現状です。農芸化学科の山本 祐司教授らの研究グループとアルファー食品株式会社(島根県出雲市大社町北荒木645)の共同研究により、肥満が原因となるこのNAFLDが、玄米をたべることで、予防・抑制できることと、その作用機序について明らかにしました。

 特に、これまで報告例のない「ビタミンA代謝を亢進」することで脂質代謝を改善することを明らかにしました。これらの研究結果はNAFLDの発症予防および治療に有効であり、今後その有効成分を明らかにすることで米の消費拡大だけでなく、新たな薬剤開発につながることが期待されます。

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