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ニュースリリース

南極海調査報告(アクアバイオ学科)

2019年5月14日

教育・学術

生物産業学部アクアバイオ学科4年
大島海輝

国立研究開発法人 水産研究・教育機構国際水産資源研究所が実施した「平成 30年度 南極海インド洋区におけるナンキョクオキアミを中心とした生態系総合調査(11月16日~3月22日)」に調査員として参加させていただきました。
本調査は水産庁が主体となり、南極海生態系において鍵種であるナンキョクオキアミの現存量推定を主目的とし、海洋環境データ、その他生物データを収集する総合的な生態系調査です。私はナンキョクオキアミの食性の研究をするためのサンプル採取を目的として乗船しました。
サンプルとしてはオキアミの餌生物であるプランクトンの分布を調べるための現場海水の採水、オキアミが何を食べているのかを研究するためにオキアミを採取してきました。
今後は、顕微鏡を使って、微小なプランクトンの分布特性の研究を行い、その後、オキアミの胃内容物解析を行う予定です。
これらのデータからナンキョクオキアミを中心とした南極海低次生産層の実態を明らかにしていきたいと思っています。

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調査で採取したナンキョクオキアミ(画像元:水産庁)

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氷山とザトウクジラ(画像元:水産庁)

2019年アクアバイオ学科卒業
石原拓磨

私も、国立研究開発法人水産研究・教育機構国際水産資源研究所の「平成 30年度 南極海インド洋区におけるナンキョクオキアミを中心とした生態系総合調査(11月16日~3月22日)」に参加しました。2019年11月16日、水産庁の開洋丸(2,630トン)に乗船し、晴海埠頭から、2週間をかけて、まずオーストラリアへと向かいました。その後、南極海で調査をしました。海に浮かぶ氷は冬の網走(オホーツク海)で何度も見たことはありましたが、南極海で見る氷は網走の流氷とは比べものにならないくらい大きなものでした。はじめは慣れない環境に戸惑うこともありましたが、調査員や船員の方々の協力と理解のおかげでなんとか調査を終えることができました。
私のやった調査は、南極海の生態系を支えている植物プランクトンの基礎生産力(増殖する速度)を測定することです。基礎生産力の測定は、オキアミを始めとする様々な生物の資源量を見積もるうえで、とても大切なことです。また、南極海の環境変動が生態系に及ぼす影響を予測するうえで貴重なデータになります。私の仕事が、今後の南極海の生態系を守るうえで大きな貢献ができると信じています。
私は大学卒業とともに調査や研究といった分野から離れることになりますが、もし将来こうした調査や研究といったものに身を置きたいと考えている学生がいるのであれば船での調査をお勧めします。自分の知らない世界や触れたことのない分野を学んでいる人たち、そうした人たちと交わることでこれまでと違った価値観や考えを身につけることができると思います。

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開洋丸での調査風景

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