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東京農業大学が、帯広畜産大学や日本ハム株式会社、江別製粉株式会社、敷島製パン株式会社との産学連携により新品種小麦「ちくだい1号」を活用して商品化 ~3月から「エスコンフィールドHOKKAIDO」で「シャウMeatマフィン」として販売開始~

2024年2月26日

教育・学術

帯広畜産大学が品種改良を行い、東京農業大学が栽培方法を確立した新品種小麦「ちくだい1号」を活用して、日本ハム株式会社が新たな北海道ブランド小麦「えふのちから」を市場導入。江別製粉株式会社、敷島製パン株式会社の協力を受けて「シャウMeatマフィン」として商品化が決定しました。

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シャウMeatマフィン

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左から4人目が北方圏農学科 笠島 真也 准教授

「シャウMeatマフィン」

【小麦の開発】帯広畜産大学(新品種の育成)、東京農業大学(栽培方法の確立)
【商品の開発】日本ハム㈱
【加工】(小麦)江別製粉㈱、敷島製パン㈱ (シャウミート)日本ハム㈱
【販売】日本ハム㈱
 →2月29日(木・ニクの日)~ オンラインサイトで販売開始
 →3月12日(火)~ 「エスコンフィールドHOKKAIDO」で販売開始

新品種小麦「ちくだい1号」

「ちくだい1号」は、 “スペルト小麦(※)”と北海道産“春播き小麦(※)”の交雑により、帯広畜産大学が新たに品種開発を行った小麦です。一方、東京農業大学は、共同研究において「ちくだい1号」の栽培方法や効率的かつ実用的な生産技術の開発に貢献。北海道オホーツクキャンパスのある網走での栽培試験を通じて、北海道の“春播き小麦”と比較しても遜色ない収量を確保する方法を明らかにしました。さらに、小麦粉のタンパク質含有率を高める追肥技術の研究も進めており、東京農業大学の学生も卒論研究の対象として積極的に関わっています。

日本国内での国産小麦に対する需要は増加しており、中でも北海道産小麦の高品質と安定した生産性はパン用小麦市場で高い評価を受けています。「ちくだい1号」は国内小麦市場に新たな選択肢や可能性をもたらすと期待されています。東京農業大学が今回、開発に関与した新品種の生産技術は国内小麦生産の多様性と品質向上に重要な貢献をしています。

  • スペルト小麦:中世まではヨーロッパで広く栽培されていましたが、難脱穀性(種子が硬い穀皮に包まれる特性)を持つため、収穫しやすい現在の小麦に置き換えられてきました。しかしながら、スペルト小麦の特徴的な風味や香りが再評価され、近年ヨーロッパで再び栽培面積が増加しています。
  • 春播き小麦:生育期間が秋播き小麦と比較して短いものの、その分収量が少な傾向がある。子実の蛋白含有量が高く伸弾性が高いため国産小麦の中ではパン作りに向いているとされる。

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