東京農業大学

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充実した施設・設備が実学主義の証

リサイクル研究センター

研究紹介

平成12年度から総合研究所プロジェクト研究として、「循環型社会を考えた有機性廃棄物の資源化に関する研究」をテーマに、産官学共同のプロジェクト研究を実施し、平成14年4月にリサイクル研究センターを開設しました。

リサイクル研究センターでは、生ごみの肥料化を行っており、世田谷区の学校給食、大学構内食堂などから出る生ごみや調理ごみを、毎日約500kg肥料化しています。これらの肥料は農家と契約し、農業の循環を構築しています。
また、樹木ごみの再利用化を目指して、舗装材として利用しながら土に還す処理方法を研究し、樹木を繊維化粉砕する機械を開発しました。これを用い、1ヶ月程度堆肥化すると、葉は腐葉土として利用し、粉砕された樹木チップはウレタン樹脂と混合し、公園園路の舗装材として利用しています。


生ごみを有機質肥料として再資源化するシステム

有機性廃棄物を処理するため、さまざまな技術開発が進められていますが、廃棄物の収集システムや利用シス テムが整わないと循環型社会は構築できません。そこで、世田谷区、川崎市、民間企業などと共同で、生ごみ を肥料にし地域の農地で活用するリサイクルシステムを考案しました。

ホテル、百貨店等大規模事業所を対象とした施設では、生ごみは、自動化されたプラントで肥料製品になります。

処理能力・・・・・1時間当たり8Kg

■システムの特徴

  • 生ごみを堆肥化せずに直接肥料に加工する
  • ペレット状に加工するので農業に利用しやすい
  • 既存肥料の代替物として利用できる
  • 地下水の硝酸汚染を抑制できる
  • 産官学を含めたゼロ・エミッションが構築できる

研究責任者 応用生物科学部 生物応用化学科 教授 後藤 逸男
研究協力企業 (株)西原環境テクノロジー、松下電器産業(株)、(株)京王百貨店、サミット(株)、世田谷区役所、川崎市役所

樹木ごみを舗装材として利用しながら土に還すシステム

樹木ごみは、分解しにくいのでチップにして別の場所に運ばれ、長時間かけて堆肥にする方法が一般的な処理 方法です。そこで、樹木ごみを現場でチップにし、さらに繊維状に二次粉砕したものを、1ヶ月程度堆肥化し、葉は腐葉土して花壇などに利用し、枝はウレタン樹脂で固めて、園路などの舗装材として利用しながら土に還す方法を考案しました。土の上に直接施行すると、樹木も、ウレタン樹脂も徐々に分解し、土に還ります。

■システムの特徴

  • 大規模な施設が不要で、短期間で処理できる
  • 樹木ごみの移動がないので、環境に優しい
  • 土の水分と微生物で5~7年程度で分解する
  • 弾力性や透水性がある人に優しい舗装材になる
  • 任意の形に施行できる

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研究責任者 地域環境科学部 生産環境工学科 教授 牧 恒雄
研究協力企業 旭硝子(株)、前田道路(株)、コマツゼノア(株)、(株)神鋼造機、カバヤ工業(株)、前田建設工業(株)

主にこの施設を利用する学科

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