農芸化学科
世田谷キャンパス
農芸化学科では、生物現象の解明や環境問題の解決に化学的視点から取り組み、未来につながる持続可能な社会システムや、より豊かな生活の実現をめざしています。そのため、現代の高度に細分化された生物・化学の専門知識を横断的に学び、生命活動に関わる化学反応を深く理解することで、それを制御・応用する技術を構築する能力を養います。
学科ニュースリリース
学科関連情報
学科紹介
学科基本情報
農業・食料・健康・環境などの様々な課題を化学的、生物学的なアプローチで解決する
農芸化学とは、私たちの生活に密接に関わる農業・食料・医療・環境といった分野における様々な課題を生物学的・化学的アプローチによって解決することを目指した学問です。農芸化学の父、鈴木梅太郎博士の流れを汲む本学科は1世紀以上の長い歴史を持ちつつ、常に新しい手法を取り入れながら発展し続けてきました。現代においては、生命現象の基礎的な理解から、それを人類の福祉や社会発展に応用することを目指して教育・研究を行っています。
「なんで?」をパズルのように解いていく面白さ
生物の研究が進み細分化している中で、本学科はそれらを横断的に学ぶ学科です。生物と化学に関わるあらゆる分野を扱う守備範囲の広さと、「人の生活に直結した成果を生む」という明確な目標が持てることが特長です。「なぜそうなるのか?」という身近なものへの疑問 や好奇心、空想力をもって、幅広い研究対象の関連性を探り、理解が進むうちに新たな構想や技術・手法を生み出す面白さがあります。
教員・研究室紹介
生物生産・環境化学分野
生物機能・制御化学分野
食品機能・理化学分野
在学生の声
学生の海外における活動支援
本支援は学科へ寄せられた寄付金(東京農大 教育研究振興基金)により賄われております。
引き続き、学科運営へのご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
農芸化学の専門性を活かした就職先
(2017~2021年度の5年間の実績から選抜)
[公務員及び国立研究所]
農林水産省・厚生労働省・財務省・人事院・(国研)農業・食品産業技術総合研究機構・(国研)産業技術総合研究所・東京都庁・神奈川県庁・千葉県庁・北海道庁・秋田県庁・長野県庁
[食品及び飲料関連企業(50音順)]
アヲハタ・伊藤ハム・伊藤園・ヱスビー食品・カルビー・カンロ・キーコーヒー・キッコーマンソイフーズ・キユーピー・ケンコーマヨネーズ・合同酒精・コカ・コーラボトラーズジャパン・敷島製パン・昭和産業・東洋水産・ニチレイフーズ・日清製粉グループ本社・日本ハム・日本食研ホールディングス・フジパングループ・ブルボン・マルコメ・マルハニチロ・Mizkan・三菱食品・明治・森永乳業・ヤクルト本社・山崎製パン・雪印メグミルク・ロッテ
[製薬関連企業(50音順)]
エーザイ・大塚製薬・ゼリア新薬工業・中外製薬・ツムラ・ファンケル
[種苗及び農薬関連企業(50音順)]
カネコ種苗・クミアイ化学工業・サカタのタネ・タキイ種苗
卒業生の声
PICK UP
1年次
必修
生物化学(一)
生体成分の化学を基礎から学び、代謝や分子生物学の学習に必要な知識を習得する科目です。授業では有機化学と生物学の基礎学力を前提に、核酸の基本構成、水溶性ビタミンと補酵素、アミノ酸の機能、タンパク質の高次構造などについて順をおって講義します。生物化学は生物応用化学全般にわたる基礎科目であり、研究にはこの知識の応用が欠かせません。
1年次
必修
有機化学実験
生命体を構成する化合物の多くは 、多様な構造や性質を持つ有機化合物であり、その化学反応が生命活動を司っている。この科目では、混合物から目的の物質「もの」を取り出し、精製する手法(抽出、再結晶、蒸溜、クロマトグラフィー)や、化学構造を明らかにする機器分析の基礎技術、そして、化学合成するための基本的反応など、農芸化学における研究に不可欠な知識や技術を学ぶ。
3年次
必修
食品製造実習
講義で学んだ食品化学、食品製造学の理論を実践的に理解 するために、食品加工技術センターの工場規模の設備を用い、ジャム、パン、乳酸菌発酵乳およびアイスクリームなどの製造を通し学習する。また、様々な食品の製造における食品工場での衛生管理、工程管理、HACCPおよび製造管理の基礎を実習により習得する。
卒業後の進路
大学院との連携
農芸化学専攻 博士前期・後期課程
農芸化学専攻は、実学主義の理念を基に、人類の生活に関わる課題を食料、環境、健康の観点から農芸化学的アプローチにより解決することを研究目的としている。これら研究課題に対して基礎・応用の両面から研究遂行能力を修得できる教育研究体制の下、科学的解析能力、論理的展開能力を備えた人材の養成を目的とします。