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ひろがる造園家のすがた

造園家のプロフェッショナル教育

「造園(landscape architecture)」に対する社会的認識は、この50年間における社会的需要の絶対量の増大や多様化に伴って変化し、造園技術者に求められる職能も様々に広がりました。
地域環境科学の中でも造園は、空間を創る「術」に特徴を保つ分野です。庭園主流の時代から公共的な環境空間整備が求められた時代、そして地域環境にアプローチすることを通じて地球環境問題の解決を目指す時代に移りました。自然科学と社会科学双方にまたがる学の構築の充実が求められるようになったという見方もあります。
そうした変化に応えるために、本学科では、造園教育の本質部分は変えずに、新しい知識を教育プログラムの中に組み込み、また教育の手法改革を進めてカリキュラム改定を重ねてきました。
造園科学科は、庭園文化を踏まえ、人間と自然の調和する共生社会の実現をめざしています。そして都市から田園、自然地域にわたる国土の環境と景観を保全・活用し創造するための、豊かな感性と表現力、倫理観を持つ造園家、造園技術者の養成を行なっています。

私達の学習・教育到達目標

  1. 植物に代表される自然の要素とそれらが有機的につくりあげるシステム、つまり生態系とそれを構成するものに対する知識をもち、自然環境の保全と育成に科学的かつ実践的に対応できる技術をそなえられるようにします。具体的には、環境・緑化・公園等行政の技術者、自然環境保全、生物資源調査、自然復元・緑化コンサルタントの技術者などとして活躍します。
  2. 造園家独自としてはもとより、建築、土木、アートなど、隣接分野の専門家との協働(collaboration)もできるようにします。また環境創造に取り組むのに必要な感性と知識をもち、新たな環境の創成を、計画的、デザイン的に遂行できるようにします。具体的には、都市計画・公園緑地のプランナー、環境計画コンサルタント、ランドスケープ・デザイナーなどとして活躍します。
  3. 人間の環境を整序する施設や空間を創世する先鋭化された技術と実践力を有し、とりわけ自然環境の利活用を生態技術的、環境芸術的に処理できるようにします。具体的には、建設産業分野の造園技術者、造園材料及び資材生産の専門家などとして活躍します。

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