東京農業大学

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教員コラム

野菜をイキイキと長持ちさせる秘訣とは?!

2010年10月18日

国際食料情報学部国際農業開発学科 教授 高橋 久光

スーパーに並んだ野菜の数々。根菜類もあれば、葉菜類、果菜類もあります。家に持ち帰ると、そのまま冷蔵庫に入れてませんか? 実は効果的な保存方法があるのです。

まず、乾燥を避けること。野菜は収穫直後から水分が蒸発し、水分を失うことでエチレンという食物ホルモンが出てきます。エチレンは呼吸を増大させるので、これにより養分も消耗します。そこで、濡れた新聞紙で野菜を包んだり、市販の保存用のフィルムに入れたりします。次に大切なのが温度。25℃以上になると消耗が早くなるので、冷蔵庫に保管するのが一般的。ただし、根菜類、葉菜類、果菜類と分けるのがベターです。リンゴとレタスを一緒にすると、レタスがリンゴのエチレンガスで傷んでしまいます。また、実験では、シュンギクを立てたときと寝かして保管した時とでは、立てたときの方が新鮮なことがわかりました。つまり、栽培されている時の姿勢のまま貯蔵すると長持ちするということです。

(熱帯園芸学研究室)

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