東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

研究の経験を生かし地域や国際社会の発展に貢献できる人材をめざす

2015年1月23日

平成26年3月卒 熱帯作物保護学研究室 東京南農業協同組合勤務 城所祐志

研究の経験を生かし地域や国際社会の発展に貢献できる人材をめざす城所祐志農業を通じて海外の人々と関わりたい  稲城市の実家は、祖父の代まで市内で唯一のナシ栽培農家であり、ほかにブドウの生産もおこなっていました。小学生のときに毎日畑で遊んでいた私は、将来は農業をやりたいと思っていました。中学校と高校でオーストラリアとイギリスでの海外研修を経験したことをきっかけに、農業を通じて海外の人々と関わりたいと考えるようになりました。高校で東京農大OBの先生から農業を学ぶ楽しさを聞き、キャンパス見学会で多くの研究室を訪問した結果、この学科の受験を決め推薦入試で入学しました。 文・理の両面から農業にアプローチ  1年次前期に履修した農村開発社会学では、社会のなかの農村のあり方をおもに文系的な視点から学び、栽培学や農業環境科学などの授業では理系的な視点から学びました。すべての授業が農業に関わっており、それを文・理の両面から深めていくやり方は、農業を客観的に正しく理解するためにとても効果的でした。また1年次9月の農業総合実習では厚木キャンパスで作物・花卉・畜産など幅広い生産実習をおこない、2年次の農業専門実習では畜産を選択し、富士農場でトリの解体実習や牛の出産現場も体験。2月にはファームステイで屋久島に1カ月滞在し肉牛や乳牛の育成をおこない、3年次にも宮古島で1週間の農家実習をするなど、各学年の実習プログラムによって、学んだ知識が実体験を通して検証できる楽しい毎日でした。 インドネシアの圃場を実際に訪問  国際農業開発学科では研究室に1年次から所属することができます。大学院生も含め全学年の学生が所属しており、週1回の昼食会やゼミを通じて親睦を深めることができました。留学生も多く、英語が苦手そうな学生でも研究に関する会話では彼らと円滑に英会話できる光景がいつも不思議でした。卒業研究は「パラゴムノキ根白腐病とその防除」という先輩から受け継いだテーマで、開発途上国の農業技術支援につながる研究に取り組みました。実際にインドネシアの圃場に行き、この病気の状況を視察し、集積したデータを検証する実験を繰り返しました。失敗も数多くしましたが、最終的に1冊の報告書にまとめることができました。  4年間で最も印象に残ったのは、ファームステイで受け入れてくださった屋久島の農場の若夫婦でした。ご主人が島出身の東京農大OBで、島の子どもたちに勉強を教えたり、地域のイベントではリーダーを務めるなど、地元の活性化に貢献するその姿をみて、農業を通じて地域振興に携わりたいという思いはより強固になっていきました。卒業後は念願かない地元のJAに就職。今後は稲城市を中心とした地域振興はもちろん、大きな視野をもって国際社会の発展にも貢献できる人材をめざして頑張ります。

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