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学生が挑む!研究紹介

生涯を心身ともに健康に過ごすための食育の大切さを学び子どもたちに食農教育をおこなう管理栄養士に

2015年1月22日

平成26年3月卒 保健栄養学研究室 横浜市学校栄養職員 家鍋萌子

生涯を心身ともに健康に過ごすための食育の大切さを学び 子どもたちに食農教育をおこなう管理栄養士に家鍋萌子祖母の病気をきっかけに管理栄養士への道を選択  中2のとき祖母が病気によって食事制限が必要になり、なんとか祖母を支えたいという思いから管理栄養士をめざす決意をしました。食への関心が高まるにつれて、毎日の食べ物を提供してくれる生産者の存在のありがたさを改めて考えるようになりました。そこで栄養学と農業を学べる学科を探したところ、東京農大の栄養科学科がピッタリだと感じました。 食育の意義を学んだ臨床栄養学実習  管理栄養士専攻を選択したのは、非感染性疾患(いわゆる生活習慣病)になる人が増えていることに関心をもったからです。そして病気になってしまった人の食事をケアすること以上に、健康な人に対して日々の適正な食生活を指導できれば、発症を予防することができると考えるようになりました。そのためには正しい食育が必要です。1・2年次の授業では、食品加工学実習でコンニャクや缶詰の製造を学び、臨床栄養学実習では栄養指導の適切なあり方や、食育の意義などについて学びを深めました。そして3年次の公衆栄養学実習では地域の健康増進活動や自治体の保健施策を例に栄養行政に関する広い知識を身につけました。  また、食育の実践者となるためにも農業を学びたかった私は、農友会「村の会」という部活動に参加し、春夏の休み中には農家さんの指導のもとで長期の農業実習をさせていただきました。牧場や畑での実習は力仕事が多いこと、作物や動物の管理には専門的な知識が必要なことなど、とても勉強になりました。畑では収穫の喜び、酪農では良い肉質の牛が育てられたときなど大変さの中にも感動があり、農家さんを心から尊敬できるようになりました。 研究室活動で食育と社会の関わりを実感  研究室活動は3年次前期から始まり、所属当初は地域の小学生や保護者の方たちのもとを訪れて食育活動をおこないました。また都庁の福祉保健局で栄養管理報告書をまとめる集計作業にも参加。さまざまな作業を通じて、食育の社会との関わりについて幅広い知識を習得しました。卒業研究は「月経周期による自律神経活動および睡眠、食事との関連」というテーマに学生3人1グループで取り組みました。研究結果は今後管理栄養士として働く上で役に立つ知識になると考えこのテーマを選びました。また4年次の臨地実習(二)では、鎌倉市内の総合病院に3週間通って病院実習を体験。ドクターの話を聞いた上で患者さんの食事メニューを作るなど、チーム医療のなかでの管理栄養士の職務のあり方を学びました。  こうした活動を通じて子どもたちへの食育の大切さを再確認できた私は、幸いにも横浜市の学校栄養職員に採用していただきました。昨年、日本の和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されましたが、認定の際には、和食の食文化上の価値だけが評価されたのではなく、食育を推進するその社会的な姿勢も評価に加味されたと聞いています。今後は子どもたちに健康な食生活のあり方を食育を通じて楽しく指導していきたいと思います。

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