東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

新エネルギーや環境対策などでも活躍する微生物の奥深さにどんどん魅かれていきました

2015年1月22日

平成26年3月卒 醸造環境科学研究室 新東日本製糖(株)勤務 遠藤沙紀

新エネルギーや環境対策などでも活躍する 微生物の奥深さに どんどん魅かれていきました遠藤沙紀菌を使って美味しい食品ができることを知って  東京農大を志望したきっかけは、高校時代に流行した「もやしもん」というマンガを読んだことです。ノロウイルスやO-157などの悪い菌が世間をにぎわせているなかで、菌を使って美味しい食品を作るという内容にとても興味をもちました。大学案内を読むと東京農大は農業だけでなく、さまざまな研究に取り組んでいることがわかり、入学後にも自分に合った研究分野を探すことができる大学だと思ったのが志望の決定打になりました。化学と生物を一から学び直せたことが新鮮でした  醸造科学科では化学と生物の基礎学力が大切ですが、高校時代は受験対策の勉強に絞っていたため、しっかりした基礎が身についているか不安でした。しかし入学直後から微生物に関する勉強が始まり、内容が大変興味深い科目が多いうえに先生方がわかりやすく指導してくださいました。また生物と化学をもう一度最初から楽しく学べたことは新鮮であり、その後のためにも意味は大きかったと思います。微生物のもつ機能について学びたかった私にとって、1年次からカリキュラムは期待どおりの編成でした。勉強が進むにつれて、微生物の力が使われている場面は食品以外にもとても幅広いことがわかり、新エネルギーや環境問題、浄水場などでも有効活用されていることに驚き、ますます興味をもつようになりました。  勉強のかたわらで、東京農大では部活動がとても盛んなことに刺激を受け、私もマンドリン部に入って平日はほぼ毎日練習を続けました。勉強にも部活にも全力投球することで、どちらのレベルも日を追って高まっていく相乗効果があることを実感しました。 卒業研究ではピコプランクトンの生態を解析  入学直前に観た「生ごみからバイオエタノールを作る」というTV番組で東京農大の研究室が紹介されていました。微生物の力でクリーンエネルギーを作るシステムがわかりやすくとても興味を持ちました。また当時はC.W.ニコルの本に夢中で環境保全にも強い関心があったため、番組で紹介された醸造環境科学研究室に所属するのが入学時からの希望でした。卒業研究の「浄水場におけるろ過漏出障害原因生物の解明」は、顕微鏡により形態的な特徴をとらえるのが困難なピコプランクトンの生態の解析をおこなうという未知の世界に挑むテーマでした。1年間にわたって試料である微生物を相手に地道に根気よく実験を進める研究ですが、月に一度遺伝子解析の結果を出したときの達成感は大きかったです。研究は先輩から私、そして後輩へと引き継いでいくもので、長年かけて十分なデータ蓄積によってまとめられます。こうした継続的な取り組みに一役でも携われたことはうれしい思い出です。  現在は製糖会社に就職し、液糖製品の品質管理などを担当しています。飲料などの微生物に関する知識は大いに生かせると思いますが、いずれはできるだけ幅広く、いろんな業務をこなせる人材になりたいと思っています。

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