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学生が挑む!研究紹介

卒業研究では生産者たちの生の声を聞き農家の発展のために働くという目標がもてました

2015年1月22日

平成26年3月卒 生産環境化学研究室 (株)サカタのタネ勤務 奈良康平

卒業研究では生産者たちの生の声を聞き農家の発展のために働くという目標がもてました奈良康平農学を広く学んで在学中に目標をみつけたい  高校時代は生物の授業が大好きで、大学では自然や生物に関して専門的な勉強をしたいと漠然と思っていました。当初は農学分野のある国立大学を志望していましたが、調べているうちに農学全般に伝統がありさまざまな研究をしている東京農大なら、在学中に自分のやりたい方向をきっとみつけることができるだろうと思い、一般入試で受験しました。 1・2年次に6つの研究室の各分野を全体的に学習  入学前は、肉眼で見える大きさの生物をテーマに農学を追究する学科だというイメージをもっていましたが、実際には分子レベルのミクロの視点から生命現象を探る学科でした。そのため生物応用化学科の学習には、化学の素養が欠かせません。高校時代に化学があまり得意でなかった私は、それなりの苦労を覚悟しましたが、基礎化学の授業など入り込みやすい科目のおかげでカベを感じることはありませんでした。1・2年次は、農学を学ぶという実感はなく、学科の6つの研究室に関連する各分野の基礎領域をひと通り座学で学び、3年次からの専門的な学習に備えました。広い領域を横断して学べたことで、知らない分野に出会い、目的を新たにする同級生もたくさんいました。また学科ではTOEICの受験が必須でしたが、英語の授業レベルが高く、授業以外に特別な対策をする必要はなかったです。 農水省のプロジェクトに関連したテーマを選択  研究室選択では、農業にじかに携わることができる分野であることを優先しました。土と環境を科学する私の研究室では、3年次には4年生の先輩たちの卒業研究を手伝うのがおもな活動でした。複数の研究にふれることで、実験技術や研究の手法を身につけることができ、自分の卒業研究のテーマを決めるためにはとても有意義な準備期間でした。4年次に私がおこなった研究は「転炉スラグの施用が微量要素吸収に及ぼす影響」というテーマで、農水省が進める農業振興プロジェクトに関連するものでした。転炉スラグは、土壌病害を抑えることで作物生産をうながす肥料として近年その可能性が注目されています。この研究は学内での栽培試験や生産現場である圃場で試験をおこなうため、農業の現場に携わりながら研究できることに魅力を感じて選択しました。圃場には、静岡県浜松市のセロリ栽培農家と磐田市のエビイモ栽培農家の方々のご協力をいただき、その生産現場を何度も訪れて研究を重ねました。大変難しいテーマでしたが、進めるにつれ農業の魅力に惹かれた私は、卒業後も農業に携わることを決意。就職活動の末、種苗会社の国内大手である(株)サカタのタネの内定を得ることができました。  会社はヨーロッパをはじめ世界各地で事業を展開しているため、学科で養った語学力を生かして、将来は海外に出て農業の発展にボーダレスに貢献できればと考えています。その後にさらに高度な知識が必要になったときは、大学院に再入学して学ぶという道も視野に入れています。

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