東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

動物にふれる数々の実習を通じて“命”をいただく食の尊厳を学びました

2015年1月22日

平成26年3月卒 家畜育種学研究室 フジパングループ本社(株)勤務 本石有沙

動物にふれる数々の実習を通じて “命”をいただく食の尊厳を学びました本石有沙動物と遺伝子の勉強がしたい  生物が好きで、高校時代の授業でクローン羊の存在を知ったのがきっかけとなり遺伝子に興味をもちました。大好きな動物とふれあいながら学べる大学を調べたところ、東京農大の畜産学科が候補に浮上。都内から通学可能なことと、自然があふれるキャンパスが志望の決め手になりました。 学ぶ目的を再確認できた富士実習  入学後の授業では、座学は生物や化学をベースにした科目が主体でした。実験・実習も多く、とくに1年次の夏に富士農場に泊まり込んでおこなった畜産実習は、私にとって大きな分岐点になりました。さまざまな動物実習を体験しましたが、なかでもトリの解体作業に衝撃を受けました。食肉はどのように処理されてから市場に提供されるのか、身をもって知ることで、食べることや食品に対する興味がそれまで以上に深まりました。動物も作物も、すべてはその命をいただくことで私たちの食生活は成り立っていることにあらためて気づき、毎食の「いただきます」も心から唱えるようになりました。この実習を境に、私はこの学科で何を学ぶべきか目的が見えてきたのだと思います。繁殖や遺伝、飼養管理、食品加工など、畜産についての幅広い理解が楽しみに変わったのもこのときからでした。学生生活の中心は常に研究室のコミュニティでした  3年次からは、畜産学科に学ぶ醍醐味をたっぷりと味わうことができました。とくにソーセージやアイスクリームを作る実習は、食べることが好きな私にはピッタリの授業でした。また研究室では複数の種類の動物を飼育しているため、動物たちとふれあう機会が一段と増えました。研究室が扱うテーマは、動物の種分化の歴史や、より品質の高い家畜を育てるための科学的な改良策など難しい内容でしたが、先生や先輩の丁寧な指導によって興味をもって取り組むことができました。またお花見やバーベキュー、スノボ合宿など学生の自主的なイベントも多く、研究室のコミュニティを通じて充実したキャンパスライフを送ることができました。  卒業研究は、就職活動が落ち着いた4年次の5月から本格的にスタート。遺伝に関する研究をしたかったので、牛乳よりアレルギー物質が少ないヤギ乳を量産化できる可能性を探りました。乳用ヤギは、限られた季節にしか繁殖をしないため、1年を通じた生産が難しいという現状があります。ヤギの繁殖に関わる遺伝子を操作して繁殖を人為的にコントロールできれば、ヤギ乳の安定供給が期待できます。命をあつかうテーマに真剣に取り組む日々を送り、今後も後輩が研究を継続できるように、卒業論文に研究経過をまとめました。卒業後は製パン会社に就職。美味しくて安心できる食品の提供のために、畜産学科で学んだ経験を生かしていきたいと思います。

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