家畜を吸血し、病気を媒介するサシバエの考察
2010年10月15日
平成19年3月卒 家畜衛生学研究室 森久保薬品勤務 西恭子
サシバエは何kmも移動することがある。「研究室の畜舎ではよくヒツジの身体についているのをみかけるので、羊がもっとも被害にあっていると予想していたのですが…」。結果は調べてみないとわからないという典型。
動物が好きで、動物に関係する仕事に就きたかった。高校時代にBSE問題で衝撃を受けて、病気を治療するというイメージが強い獣医よりも予防により強い興味を持ち、畜産学科へ。
東京農大に進んだのは?「私の中では畜産といえば、東京農大のイメージだったので」。また、1年生の時から、この研究室に入ろうと決めていた。予防についてもっともフィットした研究室だったから。
研究室ではヒツジとヤギを飼育するヒツジ班に。普段の飼育や出産を通じて、命の大切さを実感。同じ班の人たちと力を合わせながら飼育する過程で、これまでにないほど、仲間たちとの強い信頼関係が築けた。研究室の2年間はほんとに充実していた。
実習で畜産農家の人たちに話を聞く機会があり、経営と病気予防の兼ね合いの難しさも知った。効率のよい予防方法の研究が急務だと実感した。
就活は3年11月頃から。動物にかかわる仕事に絞り、リクナビなどで業種や企業を調べた。実際の活動は翌年2月頃から。候補としては薬品会社や飼料会社のほか、酪農(農場)も視野に。
社会人として、多くの人たちと関わって仕事をするのが楽しい。大学時代も友達や実習先の農家の人たちとの交流がとても勉強になったし、刺激になった。