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ニュースリリース

バイオサイエンス学科 植物分子育種学研究室の武藤直氣さん(博士後期課程3年)らの研究成果が国際誌Frontiers in Plant Science (IF 6.6)に掲載されました。

2022年10月25日

教育・学術

 バイオサイエンス学科 植物分子育種学研究室の武藤直氣さん(博士後期課程3年)ら*1の研究成果が国際誌Frontiers in Plant Science (IF 6.6)に掲載されました。

 ダイコン(Raphanus sativus L.)は日本の伝統的な野菜であり、東京農業大学のシンボルでもあります。本研究は、ゲノム編集ツールであるCRISPR/Cas9を用いてダイコンの葉の表面に毛を誘導する2つの遺伝子を両方とも欠損させることで、毛のないダイコンの開発に世界で初めて成功しました。将来的にはこのゲノム編集ダイコンは捨てることの多いダイコンの葉の食感を改善し、サラダなどへの利用が期待されます。また、本研究で開発したダイコンのゲノム編集技術は新品種育成に貢献することが期待されます。

  • 本研究は東京農業大学農生命科学研究所プロジェクト「分野:ゲノム育種」、およびJST次世代研究者挑戦的研究プログラム(JPMJSP2122)の支援を受けました。
  • 本研究はカルタヘナ法を順守し、適切な管理下のもとで遺伝子組換え実験を行いました。

研究成果のポイント

  • 世界初となるダイコンのゲノム編集に成功しました。
  • ダイコンの葉に毛を誘導する遺伝子を欠損することで、葉に毛のないダイコンの開発に成功しました。
  • 本研究の成果はダイコンのゲノム編集育種へ利用が期待されます。

研究タイトル

タイトル(English):CRISPR/Cas9-mediated genome editing of RsGL1a and RsGL1b in radish (Raphanus sativus L.)
タイトル(日本語):CRISPR/Cas9を用いたダイコン(Raphanus sativus L.)のRsGL1aとRsGL1bのゲノム編集

*1研究体制
東京農業大学大学院 農学研究科 博士後期課程
武藤 直氣
東京農業大学 バイオサイエンス学科 客員教授
松本 隆

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