能登で「里山から始める能登復興のワークショップ」を開催
2025年3月13日
教育・学術
東京農業大学 戦略研究プロジェクト「アテ林業の防災力を発揮させる能登地震からの創造的復興に関する研究(研究代表 地域創成科学科 教授 町田怜子)」では、石川県木のアテ林(ヒノキアスナロ)に着目し、里山を活用した震災復興マネジメントの研究に取り組んでいます。
本プロジェクトの一環で、2025年3月10日に石川県輪島市三井町仮設住宅集会所で「里山から始める能登復興ワークショップ」を開催しました。
ワークショップには地域住民、石川県連携復興支援センター、国連大学サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IAS OUIK)、金沢大学がご参加くださり、東京農業大学からは森林総合科学科、地域創成科学科、国際食農科学科、デザイン農学科、動物科学科の学生が参加しました。
ワークショップでは、町田教授が本戦略研究プロジェクトのねらいを説明した後、アテ林や山づくりに関する話題提供として、
東京農業大学 森林総合科学科 橘 隆一 教授から「アテ林の根系が発揮する土壌の補強強度の調査研究」、
能登地震発災直後からボランティアで支援に入っている一般社団法人ふくい美山きときとき隊 代表理事 宮田 香司さんから「自伐型林業と里山復興」、
東京農業大学 造園科学科卒業生で能登復耕ラボ代表 山本 亮さんから「里山でつながる人と人 能登復耕ラボの取り組み」について講演いただきました。
森林総合科学科 橘 隆一 教授
一般社団法人 ふくい美山きときとき隊 代表理事 宮田 香司さん
能登復耕ラボ代表 山本 亮さん
続いて、参加者が
①能登のアテ林 森づくりや森の多面的機能
②森の活用(産品・関係人口など)
③三井町におけるアテ林の歴史・農的かかわり
3つのグループに分かれて意見交換を行いました。
ワークショップの様子
アテの枝を手に取り地域の方からアテ林の歴史を教えていただいた
能登では現在も2024年1月の能登半島地震、2024年9月の豪雨水害からの復旧作業が続いています。
これからも地域や能登に想いを寄せる人との連携を大切にし、能登の創造的復興の研究に取り組んでいきます。