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醸造科学科 曽 厚嘉 助教が岡山県立岡山操山中学校の生徒たちの研究室視察に協力

2023年11月9日

教育・学術

醸造科学科 曽 厚嘉 助教が11月8日(水)、岡山県立岡山操山中学校の生徒たちの研究室視察に協力しました。

今回、岡山操山中学校の生徒4名が視察に訪れたのは醸造環境科学研究室。自然由来の廃棄食品等から、反応槽を用いてエコ燃料として期待される“バイオエタノール”を取り出す研究を進めています。

曽助教はサイエンスポート内の研究室について簡単に紹介を行った後、醸造環境科学研究室の設備や分析器具などを解説。生徒たちは興味深そうに耳を傾けていました。

また、生徒たちからは1年以上にわたり研究に取り組んでいる内容について発表があり、曽助教は「酵母を上手く成長させる為には培養温度が大切になる。30℃であれば上手くいくかもしれない」と、生徒たちの発表内容に関心を示しながら、今後の研究の進め方について鍵となるヒントを与えました。

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その後、曽助教は研究テーマの一つである「自然環境中における生分解性プラスチックの分解機構の解明」に関連して包装容器を見せながら、韓国や欧州におけるバイオプラスチックへの関心の高さについて解説。生徒たちから「なぜ日本ではバイオプラスチックが進んでいないのか?」と質問が上がると、「さまざまな理由があるが、まずは価格の問題がある。日本には原材料となるサトウキビ等が十分に生産できる環境がなく、海外からの輸入に頼るためコストがかかってしまう」と回答し、生徒たちにバイオプラスチックについて抱える課題を共有しました。

最後に「研究において失敗と成功は考え方次第。失敗しても失敗と思わない事がメンタル的に大事。失敗が将来的に役に立つかもしれない。ポジティブな考え方をして、諦めずに頑張ってほしい」と将来を担う研究者の卵を激励しました。

東京農業大学は今後も大学入学前の生徒たちに、探求学習でより深い考察に繋がる学習機会を提供していきます。

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