東京農業大学

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ニュースリリース

森林総合科学科が中国青海省「青海省生態環境整備事業」訪日研修団を受け入れました

2016年9月12日

教育・学術



 9月7日及び8日の2日間、本学で円借款事業「青海省生態環境整備事業団」を受け入れました。
 第一日目、研修団は演習林のフィールドを活かした教育、研究、社会貢献に取り組んでいる現状を視察しました。本学森林総合科学科 菅原泉教授が、特に演習林では水源涵養や土壌保全の機能を果たす森林を大切な財産とみなし、スギ・ヒノキだけの用材生産林だけでなく、環境に配慮した森づくりを目標としていることを説明しながら案内しました。それらの森づくりに企業の協力(サントリーホールディングス)が如何に果たされているかを、森林作業道(幅員2.5m)の開設と用材生産林の関わりを解説し、さらに広葉樹林の育成を目的とした試験研究林の意義を説明しました。また、当日は演習林実習を行っていたので、学生が実習に臨んでいる姿を垣間見る機会があり、中国における学生実習内容と比較したコメントを訪問団長からお聞きする事もできました。
 第二日目、本学森林総合科学科 中村幸人教授が「青海湖流域の持続的な土地利用を可能にする植生の復元と管理」について講演しました。中村教授からは訪問団との意見交換を通して以下のコメントがありました。
 高い知能を持った人間でも生物界の一員である以上、他の生物が住めない状況下では人間の持続的な生存は保障されません。自然界とのバランスを取り、その許容範囲の中で生活することが基本です。青海省は空と湖の青に象徴される標高の高い場所にあります。農耕、遊牧が生活の主体の中で自然の生産力と生物多様性を高めるために生態系の機能する森や草原の再生、維持・管理が求められます。青海省の方々もその方向で努力されており、今後も農大との関係を続けていきたいとのことでした。



9月8日 講義



記念撮影

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