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ニュースリリース

2/21(木) 生物的防除部会 平成30年度 第3回講演会開催

2019年1月17日

教育・学術

生物的防除部会 平成30年度 第3回講演会のお知らせ

生物的防除部会 平成30年度第3回講演会を下記のとおり開催いたします。
会員の皆様はじめ多くの方々がご聴講くださいますようご案内いたします。

日時

平成31年2月21日(木) 午後2時00分~5時00分

会場

東京農業大学 世田谷キャンパス 1号館 4階 433教室

講演会

演題1「PMにおける炭酸ガス施用技術の普及状況と今後の展望」
株式会社アグリクリニック研究所 村井 保 氏

< 講演要旨 >
施設栽培においては害虫の寄生しない苗を植え付けることがIPMの基本中の基本である。とりわけ、イチゴのハダニは抵抗性の発達が著しく、IPMの最大の課題となっている。定植直前のイチゴ苗の高濃度炭酸ガス処理はイチゴの生育に障害なく、定植後のハダニの発生を長期間抑制できる。処理時の温度が25℃以上確保できれば完全な防除も可能である。初期のハダニをリセットすることができるので、天敵利用も、安定的に高い効果をあげることができる。2013年、高濃度炭酸ガスの農薬登録が認可され、処理装置が3社から市販されている。2018年現在、東日本を中心に100人以上の生産者が導入し、高い効果を得ていることから、各地で導入希望が伝えられている

演題2「バンカーシート普及の現状と今後の展望」
JA全農 肥料農薬部 農薬課 西川 洋史 氏

< 講演要旨 >
JA全農は、29農薬年度(平成28年12月)から「バンカーシート」関連品目の取扱いを開始した。「バンカーシート」は、温湿度などの環境変化、散水や化学農薬散布などの影響から内部の天敵を保護することで天敵に好適な環境を提供し、その増殖を助ける機能を持っている。スワルスキーカブリダニやミヤコカブリダニの天敵パック製剤とセットにした「スワルバンカー」「ミヤコバンカー」として供給している。
 現在までに、いちご、きゅうり、なすなどの施設果菜類で普及が進んでいるが、施設花卉類や施設・露地栽培の果樹類でも、積極的に実証試験を展開している。JA全農は、「バンカーシート」をきっかけに、IPMの普及に貢献していく。

演題3「土壌病害虫診断事業の実践事例と課題―IPMへの貢献―」
アグロカネショウ(株) 技術普及部 普及課 石本ゆに 氏

当社は農薬の製造・販売メーカーである。創業以来「農家とともに」をモットーに、現場密着型の技術普及活動を展開してきた。特に作物栽培の基本となる土づくりの場面において、バスアミド微粒剤・ネマキック粒剤等の普及を図ることで、連作障害の要因の一つである土壌病害虫対策に取り組んできた。2015年からは土壌病害防除を目的とした土壌分析事業を立ち上げ、化学性分析とともに生物性分析を行っている。本講演では「健康診断に基づく土壌病害管理(ヘソディム)」を活用した実践事例、当社土壌分析事業における課題などについて紹介する。 

参加費

一般:2000円 
生物的防除部会会員・学生・農大教職員・報道関係者:無料

※ 講演会終了後、講演者らを囲んでの懇親会(参加費3000円)を予定しています。ぜひご参加ください。

参加申し込み・お問い合わせ

講演会への参加申し込み・お問い合わせは
生物的防除部会 部会長 根本 久 nemoto.biocont@gmail.com までお願い致します。

生物的防除部会 平成30年度 第3回講演会 ポスター

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