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ニュースリリース

2021 東京農業大学「産官学・地域連携HUB構想」第1回シンポジウム 食に強い東京農大が語る“おいしい”の最前線 “おいしい”から創る地域の魅力

2021年10月25日

お知らせ

東京農大「産官学・地域連携HUB構想」基本構想

産官学・地域連携の次のステージとして、東京農業大学と連携先組織(自治体・企業・団体など)との1対1の連携から、「東京農業大学がハブとなって連携先組織をつなぎ、イノベーションを創出していく=産官学・地域連携HUB構想」の実現を目指しています。

コンセプト

「食・農・環境」の未来を産官学・地域連携ネットワークで共創する。
「食・農・環境」の未来に影響を与えるあらゆる課題は、もはや単独のプレーヤーで解決できるものではなく、解決に向けて多様な主体の連携が求められている。その複雑性は、コロナ禍によってさらに加速したと言える。
本シンポジウムでは、東京農業大学がハブとなって連携先組織をつなぐ産官学・地域連携ネットワークを構築し、お互いが持つシーズとニーズを掛け合わせ、複雑化した課題に立ち向かう、新たな連携を創出することをねらいとする。

第1回シンポジウムについて

地域の魅力を知る・楽しむ・学ぶ一つの手法として、ガストロノミーが注目されています。本シンポジウムでは、皿をキャンバスに見立て、シェフが地域の豊かさを描きます。全6品のコース映像とともに¨おいしい¨の最前線を学びましょう。また当日は、シェフが作り出す¨おいしい¨も理解していきます。

開催概要

開催日時:2021年11月18日(木) 14:00~15:40
開催方法:オンライン(zoom)
司会進行:上田智久 東京農業大学 産学・連携センター長
(東京農業大学 生物産業学部 自然資源経営学科 教授)
ファシリテーター:川瀬良子(TOKYO FMあぐりずむパーソナリティ)

【第一部】 地域の魅力を皿で表現するとは?~オホーツクを題材にして~ 

大井 健司 前ahill azab 料理長(イノベーティブ・フュージョン) 

  1. シェフによる紹介(料理映像と解説)
    シェフの説明を交えた動画をもとに、ガストロノミーの魅力を知る
  2. シェフと視聴者の交流
    ファシリテーターを交えた大井シェフとの意見交換によってガストロノミーの理解をより深める

【第二部】シェフがとらえる“おいしい”とは?

大井 健司(イノベーティブ・フュージョン)、細川敦史(神楽坂ほそ川・和食)、
白川健太(レ・ココット・ジビエ料理)、前田祐二(FARO・イタリアン)

  1. シェフ4名によるトーク
    和洋シェフ4名が考える「おいしい」とは何かを知り、食による表現の可能性を語る
  2. “おいしい”について語ろう
    登壇者と視聴者で「おいしい」や「ガストロノミー」について意見交換を行う 
  3. 挨拶 江口文陽(東京農業大学 学長)

参加方法:事前申し込み制

申込期間:10月25日(月)~11月16日(火)18時
参加費:無料
主催・お問い合わせ:東京農業⼤学 農生命科学研究所
URL:https://www.nodai.ac.jp/nri/
Mail:nri@nodai.ac.jp
電話:03-5477-2532

次回  2021東京農業大学「産官学・地域連携HUB構想」  第2回シンポジウムのご案内

テーマ 農大の実学=総合知が築く「食・農・環境」の未来
2021年12月16日(木)13時~
【第1部】トークセッション
【第2部】産官学連携/地域連携成果報告
【第3部】シーズ×ニーズマッチング

  

ガストロノミーとは

ガストロノミー(gastronomy)は、古代ギリシャ語の「ガストロス(消化器)」と「ノモス(学問)」を語源とする複合語であり、「美食学」と訳されることが多い。この歴史は非常に古く、紀元前340年頃まで遡り、フランス革命後にサヴァランによって執筆された『味覚の生理学』により世界に広く浸透した。その中心は貴族の食・宴を支えた料理人とされ、レストラン文化の発展に繋がり、食文化として一般大衆に寄り添う形で現在に至るまで発展してきた。そして、この最たる例が日本でも馴染み深いミシュランガイドである。

ガストロノミーでは栄養摂取の食とは別の価値として「飲食の快楽」を提供する役割も重要視され、ミシュランガイドに掲載される店で食事をする行為はまさにそれにあたる。

さらに現代では、流通技術の発展により一般家庭でも新鮮で貴重な食材が手に入るようになり、レストランに求められる価値も変化し、「飲食の快楽」を導く重要な要素として「学習の場」が求められている。味覚を通じ、生きる意味、更には「学び」をも表現方法に求められ、これを満たすコース料理の提供が、「飲食の快楽」を生み出すことになる。これを昨今、よく耳にするようになったヴィーガン(動物性食材を使用しない菜食)で例えると、ヴィーガンにおけるコース料理では、「自然なものを食べ、その食材の尊さ(=温暖化、環境破壊など」を学ぶことができる。この他にも、動物性食材を食べる文化がない地域(人)との交流を可能にするヴィーガンは、多様な文化を理解する機会の創出とともに、平和について学ぶ場にもつながる。言うならば、食に没頭し、学ぶ時間がガストロノミーであり、ここに現代的意義がある。

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