生物的防除部会 2020年度第1回講演会
2020年12月7日
お知らせ
下記の通り生物的防除部会 2020年度第1回講演会を開催いたします。
新型コロナの感染防止のため、オンライン講演会として実施致します。
いつもの東京農業大学内ではありませんのでご注意ください。
会員に限らず、広く大勢の方にご参加いただきたくお知らせ申し上げます。
詳細情報
【日時】2020年 12月17日(木)13時10分~15時10分
【開催方法】オンライン講演会(使用ソフト:Microsoft teams)
演目1
「カンキツ園における広食性カブリダニを利用した ミカンサビダニの総合的防除」
土田 祐大氏 静岡県農林技術研究所果樹研究センター
近年、静岡県内の一部地域ではミカンサビダニの発生が増加傾向にある。生産者からは本害虫の薬剤感受性が低下している可能性が指摘されたため、著者らはミカンサビダニの累代飼育法を確立し、薬剤感受性を評価した。また、ミカンサビダニの重要な天敵としてカブリダニ類が知られており、静岡県のカンキツ園で発生する広食性カブリダニに代替餌を提供すると本害虫の密度が抑制されることを明らかにした。さらに、本天敵を活用するため、カンキツ栽培で使用される各種薬剤に対する影響を評価した。
以上の結果を基に、県内の経済栽培園において広食性カブリダニに影響の少ない薬剤の利用による保護効果に加え、接種的放飼を組み合わせた場合のミカンサビダニの防除効果を3年間にわたり検討した。本講演ではその結果とともに、本天敵を利用したミカンサビダニの総合的防除について考察する。
演題2
「CBC株式会社の欧州におけるBiocontrol事業の歩みと今後の課題」
森 アリアンナ氏 CBC株式会社
CBC欧州支社BIOGARD Divisionでは、BCA(Biological Control Agent)剤の開発、登録作業、そして欧州中心に各国に向けて販売事業を展開している。
取扱はオーガニック農業で使用できる資材に限定しており、フェロモン剤、微生物殺菌殺虫剤、トラップ、有機肥料、バイオスティミュラント、特殊資材など100種以上。本講演では、弊社の事業40年間の歩みと共に、現在の欧州市場と今後の課題について紹介していく。
オンライン講演会参加 申し込み要領
参加申込みの際は、参加申し込みされる方の所属・お名前・メールアドレスを主催者/和田哲夫のメールアドレスに送信してください。後日、招待メールを送信致します。
申込期限:2020年12月10日(木) ※定員になり次第締め切ります。(先着100名)