東京農業大学

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ニュースリリース

東日本大震災10年 学長メッセージ

2021年3月11日

お知らせ

2021年3月11日
東京農業大学学長 髙野克己

 2011年3月11日の東日本大震災の発生と、それに伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故から10年がたちました。
 死者・行方不明者、関連死を含め2万2192人の方が犠牲になりました。みなさま方の御霊に哀悼の誠をささげます。

 震災発生から2カ月後の2011年5月、東京農業大学は「東日本復興プロジェクト」を始動させました。福島県相馬市を中心に、土壌肥料、畜産、経営など幅広い分野で、大学の総力を挙げて復興を支援する活動です。
 津波により大量の土砂が流入した水田は「相馬農大方式」という特別な土壌改良方法によって復旧、稲作が可能になりました。また、農業・産業復興支援だけでなく、福島県浜通り地方の高校生に農学分野の勉強の面白さを理解してもらうための「東京農大サマースクール」も開催し、地元農林業の担い手となりうる高校生の人材育成も手がけました。

 10年がたちましたが、被災地はまだ復興途上にあります。特に原発事故は、修復不能な被害を与えました。そして今、世界はコロナ禍に見舞われています。私たちの「生きる」ことが脅かされています。
 東京農業大学は創立以来130年にわたり、農生命科学を礎とした「生きる」を支える教育研究を積み重ねてきました。
 10年がたちましたが、今後も私たちの「プロジェクト」は継続します。被災地のみなさんと手を携えて、復興支援に取り組んでいきます。そして、コロナ禍の今、「生きる」を支える教育研究の成果を、被災地だけでなく、日本各地、世界に還すことができるよう、歩み続けて参ります。

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