世界学生サミット行動計画
2001年11月19・20日の両日、東京農業大学で第1回世界学生サミット(ISS)が開催され、東京宣言が採択された。それを基に2002年11月16・17日に、第2回世界学生サミットが開催され、東京宣言の行動計画を作成した。次の世代を担う私たち学生は、次のように行動することを約束します。
基本的行動
- 私たちは食・農・環境について総合的に学び、よりよい社会を築くために消費者と研究者と農家の架け橋となります。
- 私たちは勉強するだけではなく学生の意識を高め、実際に行動します。
- 私たちは農業が持つ文化的側面を見直して強調します。
- 私たちはそれぞれの国・地域の伝統的技術と制度を高く評価し、大切にします。
実践的行動
<環境保全>
- 私たちは農村地域で実習するなど積極的に農業と農村に関わることで、農業と環境の持つ様々な役割と、価値を学び、公表していきます。
- 私たちは農業と農村の実情と可能性を消費者に伝達し、農業と環境に対する理解と関心を深めます。
- 私たちは持続的な安全食料の供給システムを確立するために、有機農業のような環境にやさしい農業の重要性を農家と社会全体に強く訴えて行きます。
<バイオテクノロジー>
- 私たちは中立的な研究及び活動を促進し、消費者に対しバイオテクノロジーに関する科学的情報の提供と研究結果の公表を行います。
- 私たちは遺伝子組換え作物のような食料に関するバイオテクノロジーの実情を調査し、結果を公表します。
<食の安全性>
- 私たちは自分の食生活を見直して、農場から食卓までのフードシステムを総合的に調査・研究し、公表します。
- 私たちは食品に関してより適切な表示を推進します。食品安全性規制に関し不正を起こした会社に対しては、社会的責任を追及します。
<食料の確保>
- 私たちは食品ゴミ等を減らします。また、資源を保全し健康を増進するために食べ過ぎないようにします。
- 省エネ的な地産地消の原則を踏まえて、私たちは欲求に従うのではなく必要性に応じた消費を実行します。
- 私たちは利用できる空間を利用して、家庭での食料生産を推進します。
<学生ネットワーク>
- 私たちは、食と農と環境を考える世界学生フォーラムを設立します。
- 私たちは、学生の組織として様々な他の会議に積極的に参加し、適切な提言・行動をしていきます。
上記の行動計画は、サミット参加大学の学生が各国及び地域の行動計画を作成するための基礎とします。私たちは、サミット参加大学が早い時期にそれぞれの行動計画を作成することを約束します。
2002年11月17日 東京
東京農業大学
世界学生サミット
- 住所
- 〒156-8502 東京都世田谷区桜丘 1-1-1
- TEL
- 03-5477-256003-5477-2560
- FAX
- 03-5477-2635
- isf@nodai.ac.jp