東京農業大学

メニュー

国際交流・留学

スコットランド ハイランズアンドアイランズ大学(短期実学研修)

市川 天音さん

地域環境科学部・造園科学科・2年(2019年時点)

森林コース研修最終日に訪れたコミュニティフォレスト

私たちは2019年8月27日から9月9日までの2週間、スコットランドに短期留学しました。森林コース5人、海洋コース2人、引率の先生2人の計9人で行き、留学の後半ではそれぞれのコースに分かれて研修を受けました。

今回、私は留学するにあたり3つの目的を持っていました。

1つめの目的は「自分の殻を破ること」でした。そのため現地では留学仲間に話しかけて自分の考えを伝えることやお互いの経験を話すことで、仲間について知り、思いやりを持って接することができたと思います。

また、英語の授業中には自分の意見を思い切って発言したり、屋外の研修では見学したものについて自ら質問したりするなど、留学前とは違い、最初から諦めることなく挑戦しました。他の仲間が一生懸命に英語で意見を述べている姿を見て私も刺激を受け、遠慮したり間違いを恐れて萎縮したりしている場合ではないと思い、日を追うごとに意識して積極的に行動するようにしました。

2つめの目的は「生の英語や海外の文化に触れること」だったので、留学の前半に組まれていた英語の授業はとても充実した時間となりました。授業の主な内容は、スコットランドと日本の数値による比較、テキストを使用しての語彙や文法の学習、その場で意見を考えて述べるグループワーク、スコットランドの歴史や文化についての講義などがありました。特に印象に残っているのが、スコットランドの伝統的な食べ物であるハギスについての授業です。私は事前学習でハギスについて調べていたのでハギスが羊の胃袋に羊の内臓を詰めて蒸した料理であるということは知っていましたが、正直どのような味なのか想像もつかず敬遠していました。しかし、授業の中でハギスの製造過程がわかるビデオを見て、作り手が食材に対する感謝の気持ちを持って作っていることを知り、一度はチャレンジしてみようと思うことができました。後日レストランで注文してみると、見た目に反して、少ししょっぱいお肉の味を楽しむことができました。この他にもスコットランドの観光地についての講義もあったので、英語の授業は留学の後半への予習となりとても役立つ内容でした。また、クラスが少人数だったこともあり集中力を保つことができたので知識をしっかりと身に付けることができました。1コマ約2時間の講義の合間にはコーヒーブレイクがあり、ふるまわれたショートブレッドなどのクッキーやキャラメルをみんなで感想を言い合いながらいただいたことも印象に残っています。

また英語に関して、問われたことがうまく聞き取れず戸惑ってしまうことや言われたことを理解できずに途中で諦めてしまいそうになったこと、自分の伝えたいことをいざ英語で話そうとすると焦って言葉が出なくなった場面などがあり、たくさん悔しい思いもしました。しかしそれも覚悟の上で参加した留学だったので自分の実力を知るとても良い経験になりました。またこのような体験をしたことで、外国の方が日本で困っている場面を見かけたら積極的に声をかけたいと思いました。

研修で特に印象に残っているのは、最終日に訪れたコミュニティフォレストです。

私はここを訪れる前、造園と森林のどちらの分野に進むべきかという悩みを抱えていました。しかし今回森林の中で造園空間をデザインできるという可能性があることに気付くことができたので、留学して良かったと思いました。自分の進路に関して、新たな選択肢という大きな発見があったので今後の大学生活でも枠にとらわれずに学習していきたいと思います。

最後になりましたが、このような貴重な機会をいただけたのも、引率の先生方を始め国際協力センターの職員の方々、またハイランズアンドアイランズ大学の教授や職員の方々のおかげです。これからも感謝の気持ちを忘れず、この経験を今後の進路選択や就職活動に活かしていきたいと思います。

国際交流・留学体験記 一覧

ページの先頭へ

受験生の方