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国際交流・留学

メキシコ チャピンゴ自治大学(世界展開力・短期)

山田 朝葉さん

農学部・動物科学科・2年(2019年時点)

チャピンゴ自治大学での学生交流会の様子

わたしが今回この短期留学プログラムに参加したのは、異国の文化を実際に体験してみたかったのと、大学在学中に外国の農業を学びたいと思っていたからです。多くの留学先がある中でメキシコを選んだのは日本から離れた国の生活を体験したいという好奇心とメキシコの農業に興味があったからです。特に大学で畜産を学んでいるので酪農や飼料作物について学び、日本の農業と比較してみたいと思いました。今回の留学ではメキシコの農業を学びながらメキシコの暮らしも知ることができてとても充実した時間になりました。

チャピンゴ自治大学

1854年国立農業学校として創立し、その後現在のチャピンゴ自治大学となった伝統のある大学です。校内には礼拝所などの歴史のある建物も見られました。チャピンゴ自治大学では近隣地域の農業を助けたり、社会的な活動も行なったりもしています。大学の近隣に学生の研究のための実験農場を持っており、その農場では作物の栽培や家畜の飼育が行われていました。農場のほかには乳製品の加工場もありました。これらの実験農場は生産目的ではなく学生の研究を1番の目的としているため学生たちにとってとてもいい環境だと思いました。

酪農場見学

滞在中に大規模な酪農場を訪れました。この酪農場では仔牛も含め5000頭ほど飼育されていました。搾乳牛は2300頭ほどで1日に3回の搾乳を行なっています。搾乳は60頭収容のロータリーパーラー方式でした。この方式を見たのは初めてで、大規模だからこそ取り入れることができる方式だと思いました。この工場で生産された生乳はアルプーラという乳業会社に出荷され、牛乳、チーズ、ヨーグルト、サワークリームなどに加工されているそうです。

サボテン

メキシコときいてサボテンを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。サボテンの栽培には水がほとんど必要ないため半乾燥地帯でも栽培することが可能です。サボテンは葉と実を食べます。葉は料理に使われることが多く、滞在中にも何度か食べる機会がありました。実際メキシコに行ってみて現地の方の食生活にとってサボテンは欠かせないものだと実感しました。

メキシコの食文化

メキシコ滞在中の食事は学生寮で取ることが多く、メキシコの家庭料理をたくさん食べることができました。メキシコの食文化で印象的だったものをいくつか紹介します。メキシコ料理といえばやはりタコス。トウモロコシでつくったトルティーヤと小麦のトルティーヤの2種類があります。今回はトルティーヤに牛肉と豚肉を味付けしたものを挟み、サルサをかけて食べました。イダルゴ州を訪れたときにイダルゴ州名物のバルバコアという羊の蒸し焼きをいただきました。出来立ては羊独特の匂いが少なくとても美味しかったです。たくさんのメキシコ料理を食べましたがどれもおいしく、日本人の口に合うとおもいました。

今後の取り組み

わたしは今回の留学で多くのことを学ぶことができました。今回の留学でメキシコの農業を学び日本の農業と比較したいという目的を持っていました。しかし、農作物やチーズの生産過程は日本でも見学したことがあまりなく、比較するほどの知識を持っていないことに気づくことができました。なので、まずは日本の農業をもっと勉強しなければいけないと実感しました。今回現地の様々な農法を見ることができました。気候や環境が異なるため全ての農法が世界各国で共有できるわけではないですが、それぞれの国で得意としていることや技術などを交換していくことで、より農業が発展していくのではないかと思いました。メキシコには陽気な方が多くとても賑やかな国でした。初めての海外で不安もありましたが周りの方の優しさのおかげでとても楽しく充実した時間を過ごすことができました。わたしは英語もスペイン語も得意ではなかったため自分の思っていることを伝えるのが大変でした。もっと自分の意見を言ったり相手の意見を聞いたりできればより充実した留学になったと思います。今後は語学の方にも力を入れていきたいと思いました。

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