東京農業大学

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国際交流・留学

韓国 江原大学(短期実学研修)

岡野 花梨さん

応用生物科学部・生物応用化学科・3年(2019年時点)

Ye-Sulでの醸造体験の様子

私の留学の目的は、韓国の視点から日本を見てみること、発酵食品について学ぶことです。

今回の留学中、日韓関係はかなり緊迫した状態でした。しかし、結果的に、心配は一切必要なく、逆にとても親切な国だと感じました。言葉が通じない時はジェスチャーで教えてくれ、駅で困れば向こうから声をかけていただき案内してくれたりと、他にも様々な人の手助けにより無事にプログラムを終了できました。こんなに親切な方がいる国であるのに、政治が絡むと日本と、とても仲が悪く、ニュースだけを見て韓国の全てを悪く思い、敵対視する日本人がいることを悲しく思います。彼らは連日報道される内容により、韓国に対する悪いイメージうえつけられ、日韓問題についてよく理解せずに、韓国について悪いイメージをもっているのではないでしょうか。私は、報道が全てではなく、報道の内容と韓国人は別であることを改めて認識しました。

次に、私は微生物の研究室に所属しているため、マッコリとキムチの発酵方法について学びたいと思いましたが、キムチについては多くの種類を食べることが出来ましたが、深い知識を得ることはできませんでした。よって、ここでは現地で学んだ薬酒について触れます。

薬酒とは韓国の伝統酒で、お酒造りとしては断絶していましたが、ここ10年くらいで復元する運動がおこり、現在は再び製造されるようになりました。日本では養命酒が近い種類になります。一般的に、酒造りには人口麹を用いることが多いですが、薬酒には自然の菌が繁殖してできた自然麹を用います。実習では、その場で製造されているお酒を試飲し、またお米を精米、蒸米、仕込みまで行い実際の酒造りを体験しました。これは、授業で、酒造りを学んだ私にとって、授業と実習が重なりとても良い経験になりました。また、最後に酒造りについて教えてくれた方がおっしゃった、韓国と日本が協力し合うことで、アジアで1番、また世界に負けない良いお酒を造りたいという言葉が心に残りました。食により、韓国と日本、世界の距離が近づく日が今から楽しみです。

 最後に、食文化の違いの中から、韓国のデリバリー文化について紹介します。日本のデリバリーといえば、限られた種類で、配達時間は長く、また配達料は高いです。そのため、私はデリバリーといえば贅沢なイメージがあります。しかし、韓国ではデリバリーは、かなり一般的です。ハンバーガーやピザをはじめ、サーティワンアイスクリームまでデリバリー可能です。また、配達時間は日本より断然早く、料金も高くありません。私はこの違いについて、以下の三つのことが関わるのではないかと考えました。1つ目は、韓国ではデリバリーアプリが普及していることに加え、カード社会であることです。韓国では、アプリにクレジットカード情報を登録しておくことで、クリック数回ですぐに食べ物が手元に届きます。2つ目は、配達の種類が、食事類からデザートまで豊富であり、日本より早く届くことから気軽に頼めることです。3つ目は、家や会社などきちんとした住所のある場所だけでなく、韓国では場所の説明をすることができれば公園や学校にでもデリバリーすることができることです。

私は、韓国より発展している面が多くある日本ですが、このカード社会という面ではまだまだ遅れを感じ、日本も韓国のようなカード社会になるとますます日本人にも、外国人にとっても便利な社会になると思いました。

最後に、語学は、生まれも言葉も文化も異なる人と通じ合うためには、何よりも大切であることを学びました。よって、大好きな韓国をさらに理解するため、いつかは韓国語をマスターしたいです。今回の留学に携わり、応援してくれた全ての方に感謝します。ありがとうございました。

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