東京農業大学

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キャンパスライフ

新入生の皆様へ 理事長メッセージ

令和3年4月2日

 新入生の皆さん東京農業大学への入学、誠におめでとうございます。心から入学をお祝い申し上げます。皆さんが楽しみにしていた全学での入学式が新型コロナウイルス感染症のため開催できず、大変残念です。私達は、皆さんのこれからの充実したキャンパスライフに全力を尽くします。

 東京農業大学は、徳川江戸幕府の幕臣としてオランダに留学し、帰国後、新政府軍との函館戦争で敗れましたが、明治新政府で文部、外務大臣などを歴任された榎本武揚先生を生みの親とし、イネ種モミの塩水選法を見出し、近代農学の父横井時敬先生を育ての親とする我が国で最大規模の農学系総合大学として本年で創立130年を迎えます。

 さて、これから大学生活を送る皆さんの心に留めて欲しいことがあります。

 まず、探究心を持って広く学んで欲しいということです。これまでの農学の発展は、土壌学、育種学に始まり、環境科学、分子生物学と発展し、人々は、食の豊かさを手に入れました。一方、この豊かさと引き換えに化石エネルギーの大量使用による温室効果ガスによって、地球温暖化の促進が 一段と進み、「地球の気候変動」という大きな課題を引き起こしました。さらに、未知のウイルスや病原菌による地球規模での感染症など生物生存に危機が迫りつつあります。私達は、この自らもたらした新たな脅威に向き合い、その解決に立ち向かわなければなりません。これらを踏まえ、持続可能でより良い世界を目指す持続的開発目標(SDGs)達成のため、広い視野で何が大切かを広く学んで欲しいと思います。

 とくに皆さんには緑と生命の大切さを学び、その伝道者となって欲しいと思います。皆さんが社会の中核で活躍する2050年の世界人口は、90億人を超え、食料不足、環境汚染、エネルギー問題がより顕在化してくることは明らかです。本学で食料・農業・生命そして環境学の基本を学び、地球規模でのこれらの課題解決に「知良致」をもって真正面から取り組んでくだい。世界の食料や環境そして先端生命科学などの分野で活躍し、新たな社会の発展に貢献できる人となることを期待します。その使命の大きさを深く認識して下さい。

 最後に、悔いのない大学生活を送って頂きたいことです。まず4年間の間に一人ひとりが必ず何かに挑戦してみてください。砂漠の緑化、新しい作物育種や薬剤開発などさまざまです。挑戦して上手くいかなかった時の後悔は、時がたてばうすれ次につながる何かが必ず得られますが、一生消えることのないのは挑戦しなかったことへの後悔です。「挑戦なくして後悔あるのみ」です。このことを心に留めて大学生活を楽しんでください。

 新入生の皆さんが志を立て、希望を胸に新しい時代に向かって東京農業大学で大いに学ばれることを期待しております。

 私達は皆さんの学びをしっかり支えていくことを約束します。

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