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農業技術練習生によるメロンの収穫

農業技術練習生によるメロンの収穫

概要:高校卒業見込み者及び高校卒業後1年以内の者を対象に、実習を行い、農業経営者・農業技術者となるのに必要な理論と技術を習得し、併せて健全な心身を有する有能な人材の育成を目的として、農場で1年間修業する制度です。特典として、月額4万5千円の奨学金(給付金)が支給され、また心身ともに健全かつ農場での成績が良好で最終選考に合格した者については東京農業大学の優先入試受験者として農場長の推薦を受けることができます。なお、学部によっては出身高等学校卒業時の評定平均値を条件にしています。

実習内容:ハウス作りから始まり、各種作物の種播きや苗の移植、夏の除草、早朝からの大根の収穫、小豆の収穫、馬鈴薯の収穫、そして炭焼きなどを行います。厳しい1年間ですが、最高の経験になると思います。

網走稔の農場日誌

この日誌は農業技術練習生だった網走 稔くん(もちろん仮名)が実際につけていた日誌の抜粋です。
網走くんは練習生を終えたあと、生物産業学部に進学しました。

03月28日 春の陽気

入所式を終えて、晴れて網走寒冷地農場の技術練習生になりました。雪が残っていますが、今日はポカポカ陽気です。

04月19日 秋播きコムギの追肥

圃場(畑)に少しだけ雪が残っています。昨年の秋に播種した(種子を播いた)秋播きコムギも起生期を迎えようとしています。この時期に窒素肥料を追肥するのです。夏には黄金色に輝いて立派なコムギになるのかな。

04月26日 ジャガイモ試験区の畦切り・種イモの播き付け

機械で畦を切りながら施肥します。その後、手で種イモを播き付けました。通常は全て機械で行います。ここは試験圃で、きめ細かな設定のため機械が使用できません。いい結果がでるといいな。

05月17日 これが本当のジャガイモの播き付け

トラクターに連結された機械が畦を切り、肥料を落とし、種子イモをカットしてから土壌へ落とし、覆土して鎮圧をする工程が全て出来ます。本当に優れものです。

05月17日 メロンとスイカの定植

ハウスの中に畦を作ります。そして、地温を上げるために土の上へビニールをかけます。一定の間隔でビニールに穴が開いているのですが、そこにメロンとスイカの苗を移植しました。

05月18日 5月の花見

本州から1ヶ月遅れで桜が開花しました。私は関東地方の出身なので、2回目の花見です。得した気分です。

05月18日 テンサイ苗の移植

日本では北海道だけで栽培されているテンサイ(漢字では甜菜と書き、砂糖大根とも呼ばれる)です。これは砂糖の原料になります。きっと、甘い大根なんでしょう根!

05月19日 ゴボウの播種

トレンチャという機械で圃場の土を軟らかくします。土を軟らかくする深さは、70~100cm程度です。この作業はゴボウを真っ直ぐ生長させるために行います。それと同時に播種も行います。ゴボウの種子は小さいので、手で播くのは大変です。しかし、この機械では種子があらかじめ入れられたシードテープというものを土中に埋めて行きます。凄いです。マンパワーでなくて良かった!

05月19日 畑の準備

大きなトラクターに連結したロータリーで土壌を砕土し、整地します。ここでは、主に野菜を栽培する予定です。

05月20日 生物産業体験実習の補助

今日は生物生産学科の1年生が実習にやって来ました。私達は農場の一員として、実習のお手伝いです。作業の内容は補植です。これは、機械がミスした部分を見つけて、人間の手で移植する作業です。やることは簡単なのですが、握力と精神力が必要です。

05月23日 ダイコンの播種

ダイコンの播種機も優れものです。ロータリーで土を耕し、そして肥料と種子を播くだけでなくマルチ(地温を上げるためのビニール)もかけてくれます。

05月24日 ナガイモ圃場の準備

ナガイモの播種もゴボウと同じ様に行います。北海道での野菜栽培は機械化が進んでいます。

05月25日 ダイズとアズキの播種

畦を切り、肥料を施した場所に手押しの播種機で種子を播きます。

05月29日 ナガイモの播種

トレンチャをかけた場所にナガイモの種イモを植えます。

06月06日 ダイコンの間引き

播種から約2週経ちました。マルチの穴からたくさんの芽が出てきました。最も大きな芽を残し、他はすべて抜き取ります。腰を曲げての作業で、腰が痛くなります。

06月13日 カルチベータ

ジャガイモ圃場の畦間にカルチベータをかけて、除草しています。

06月20日 秋播きコムギへの2回目の追肥

初夏となました。気温も上がり、コムギも大きくなりました。本日は、再び追肥です。

06月21日 ゴボウ圃場の除草

「ホー」を使って除草しています。ゴボウに傷をつけないように。

06月24日 培土

ジャガイモの畦に土を寄せる培土という作業を行っています。この寄せた土の中でジャガイモは育ちます。

07月03日 大豆・小豆の除草と防除

鍬を使って除草。株間が狭いので小豆を切らないように・・・。葉も大きくなり気温も高くなると病害虫が発生するのでスプレイヤで防除(写真)。

07月10日 二条オオムギ

二条オオムギはビールの原料となります。ビール麦とも呼ばれます。また、秋播き小麦はうどんなどの原料となります。

07月15日 生物産業体験実習の補助

テンサイ圃場で「野良いも」を抜きとっています。野良いもは普通のジャガイモです。ただし、テンサイ圃場に生えてきたので、雑草です。ここ数年、野良いもの発生数が増加しているそうです。冬の気温が上がっているために土が凍らず、イモが越冬してしまうのです。テンサイの葉もだいぶ大きくなり、畦間が見えなくなってきました。

07月18日 夏の花見?

気温も上がりジャガイモの花が咲きました。一面の花、こんな景色は北海道でしか見られませんね。いいでしょう。

07月19日 ゴボウ・ダイズ・アズキ圃場の除草

ゴボウ、ダイズ、そしてアズキの圃場に雑草が生えてきました。腰を曲げて草を手で抜き取ります。

07月24日 ダイコンの収穫

播種から約2ヶ月、今日はダイコンの収穫です。朝6時に集合です。みんな眠そうですね。

08月02日 コンバイン乗車体験

コムギが黄金色に輝き、晴れた日、秋播きコムギの収穫が始まりました。刈り幅は5メートルあります。雨が降る前に、昼も夜もコンバインで一気に収穫します。

08月09日 二条オオムギの収穫

コムギの収穫が終わると、次は二条オオムギの収穫が始まりました。

08月18日 メロンの収穫

待ちに待ったメロンの収穫です。甘くておいしかったです。品質の良さは、試食して分かりました。

08月22日 ナガイモ圃場の除草

ナガイモの圃場にも雑草が生えてきました。手で草を抜いていきます。

08月29日 種子ジャガイモの収穫

ジャガイモは綺麗な花が咲き終わると、種子用のいもの収穫が始まります。大きなトラクターが5台で一気に収穫していきます。やっぱり、この風景は北海道でしか見れません。

09月07日 トウモロコシの収穫

朝晩、若干ですが冷えてきました。今日はトウモロコシの収穫です。大きく太いものを手で収穫しました。

09月20日 カボチャの収穫

大きく育ったカボチャを1つ1つ手で収穫しました。

09月21日 タマネギの収穫

オニオンピッカーという機械でタマネギを収穫します。機械の上で腐ったタマネギを選別します。

09月29日 アズキの刈り取り

鎌で1株1株を刈り取ります。

10月02日 テンサイ苗用の土通し

秋の晴れた日、翌年に使用する土を篩に通します。この土でテンサイの苗を育てます。

10月15日 ごぼうの収穫

小雨が降り気温も下がる中、ゴボウの収穫です。2台のトラクターで収穫していきます。

10月17日 ダイズとアズキの「にお積み」

鎌で刈り取ったダイズとアズキを乾燥させるため、丸く積んでいきます。冬のかまくらみたいな光景です。このような乾燥のさせ方を、にお積みと言っています。

10月25日 アズキの脱穀

にお積みしたダイズとアズキが乾燥しました。今日は脱穀と選別します。選別には唐箕(とうみ)を使いました。

10月31日 農場の風景

木も紅葉してきました。もう秋です。

11月01日 テンサイの収穫風景お気に入り

奥に見えるのはトウフツ湖で、さらに奥にはオホーツク海が見えます。僕が最も好きな写真です。テンサイを収穫する機械には「けん引式」と「自走式」があります。先のは安いけど遅く、後のは高いけれども速いのです。

11月01日 ナガイモの収穫

雪が降り始めました。今日はナガイモの収穫です。3台のトラクターを使って、ナガイモを1本1本丁寧に収穫していきます。トレーラーの上では簡単に選別します。

11月06日 炭焼き

山から木を切り、炭焼きをします。大きな窯に木を隙間なく入れていき火をつけます。

11月14日 心土破砕処理

圃場でのシーズン最後の作業は秋起こしと心土破砕処理です。

11月20日 秋播きコムギの防除

雪が降る前に、雪腐れ病菌からコムギを守るために殺菌防除します。

12月11日 農場の風景

雪が降り始めました。本格的に冬がやってきます。

02月13日 農場の風景

動物の足跡です。餌を求めて山から来ました。

02月17日 流氷

オホーツク海に流氷がやってきました。海一面が氷で覆われています。

03月09日 テンサイの苗作り

外はまだ雪で覆われていますが、テンサイのポット作りです。これから雪が解けて、また1年間の作業が始まります。

03月29日 テンサイ

もう少しハウスの中で育てて、5月に圃場へ移植します。ポット作りから2週間目です。芽が出ました。

03月30日 農場の風景

雪がとけ、コムギが顔を覗かせました。白鳥も飛来して麦畑で餌を探しています。

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網走寒冷地農場

住所
〒099-0501 北海道網走市音根内59-8
TEL
0152-46-31580152-46-3158
E-mail
k3soma@nodai.ac.jp

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