東京農業大学

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施設紹介

農大サイエンスポート

世田谷キャンパスに新たな研究棟

NODAI Science Port

新研究棟“NODAI Science Port(農大サイエンスポート)”は、世田谷キャンパスの4 学部15 学科87 研究室が集う、東京23 区内最大級の教育研究施設です。“NODAI Science Port ”という建物名称は、農大精神の象徴でもある学歌から引用した「科学(Science )」に加え、人・教育・研究・情報などが「港(Port)」のように日々盛んに交流すること、学生が巣立つことや卒業生が戻ってくるようにとの想いを込めており、学部学科だけでなく研究分野の垣根を超えた更なるイノベーションを期待しています。世田谷キャンパスの8,000 人以上の学生のうち、研究室に所属する3・4年生と大学院生の約4,000人が、この研究棟で過ごすことで、様々な分野の研究に没頭し、知識や意見の交換が積極的に行われます。これまで以上の研究成果を国内外に発信していく場として、東京農大が誇る「研究発信のハブ」となることでしょう。

コンセプトは「地層」

「地層(知層)」をコンセプトに、外観から内装・サインに至るまで、モノが積層しているようなデザインで施設全体の統一感を図っています。バラエティ豊かな特色の異なる研究室が1 階から7 階まで積み重なっている様子はまさに、地層のようであり、建物中央の吹抜け空間(交流スペース)で異なる分野の知(人)が交じり合う様子は大地が耕されていくようにも見えます。良く耕された大地からは多くの実りが得られるように「農大サイエンスポート」が多くの人にとって大切な出会いを生み、世界に通用するような研究や人材が巣立つ場所になるようにと願いを込めました。

棟内マップPDF版はこちら

異なる分野の人とのつながりをつくる交流スペース

建物の中央に上下階を有機的につなぐ交流スペースを創出し、人や研究室間の繋がる仕掛けを散りばめました。そして、交流スペースは一様なスペースを作るのではなく、表情を少しずつ変化させることで、使用者が活動内容や気分に合わせて自由に選択できるものとしました。また、各研究室の間仕切りは透明性を高めたセミオープンラボとすることで、交流スペースから他研究室の研究活動を感じられる設えとしています。

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8F ラウンジ「Air Bridge」

都心方向に開かれた見晴らしの良い教職員専用ラウンジ。

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西側「大地の吹抜け」

木ルーバーの中間階ブースと大地を表現した土壁によって構成された吹抜け。ステップガーデンによって光と緑を内部へ引き込む。

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1F ⼤階段

農大の奥多摩演習林を使用した大階段。研究発表にも利用できる多目的階段。

研究に最適な環境を構築

各研究室は最適なプランを作り上げるために、綿密な打ち合わせを繰り返し設計されました。さらに、二重床やパーティション壁、メカニカルバルコニーの採用により、将来にわたるフレキシビリティのある持続性に富んだ施設となっています。

⼤学が保有する杉を建材として使用

交流スペースの中には大規模なプレゼンテーションの場としても利用可能な「大階段」、グループ学習やブレストを行うための場をルーバーで囲った「ブース」という仕掛けを用意しました。この「大階段」「ブース」で使用されている杉材は、大学が教育の一環として保有し、学生も育成に携わっている奥多摩演習林から提供されています。
杉材は「塗装」「圧縮加工」「不燃処理」など建材として使うための様々な加工がなされており、学生は自分たちの育てた木が建材としてどのように利用されるのかを、大学の教育方針である「実学主義(観念論を排して実際から学ぶ姿勢を重視)」に基づき見たり触ったりしながら学ぶことができます。

「農⼤の森」との一体化

計画エリアはキャンパスの象徴的空間として親しまれている樹高20m以上の保存樹などからなる「農大の森」に隣接しています。また、森の北側には「土」を感じられる外装材で構成されたアカデミアセンター一号館が並んでいます。農大サイエンスポートも共通のデザインコードを採用し、これらの大学を象徴する建物と共に「農大の森」をL型に取り囲むように配置しました。これにより「農大の森」がこのキャンパスの主役としてより象徴的で、農大らしさを感じられる空間となりました。
また、農大サイエンスポートの共用部は森に向かって窓を設けることで緑を室内に引き込み、どこを歩いても「農大の森」を感じられる空間としました。更に、内外部の仕上げには「農大の森」や既存建物との一体感を演出するため、「地層」をイメージさせる大型コンクリート床板、木のカタマリ感を表現した天井等、素材感を大切にした材料を選定しました。

学長メッセージ

「新しい環境がもたらすイノベーションに期待」

 東京農業大学は、世田谷で農学部の単一学部の時代から、この30年で北海道オホーツク、厚木の2キャンパスが加わり、学部も6学部23学科に増え、農学系総合大学の拠点に大きく成長した。「農業」という枠に縛られないユニークな視点をもった学生や女子学生など、これまでになかった層の学生も増え、各キャンパスは活気づいた。

 だが、学部学科の専門性が深まった結果、その弊害も少なからず生じていた。学部学科間での意思疎通が円滑に進まなくなった。学部学科が増えたことで、研究領域が重複する部分も生まれた。先生方は当然、旧知の仲なのに、縦割りの壁によって、共同で動くことが難しい。

 農大サイエンスポートの各研究室の壁は可能な限りガラス窓にした。通路を歩けば、その研究室が何をやっているか詳細は分からなくても雰囲気は伝わる。上下階をつなぐ階段の途中にも語り合いが可能なスペースが多く設けられている。感じ合い、語り合うことで、学部学科を超えた、化学反応が起き、そこから大きなイノベーションが生まれることを期待している。

 当然、学生の間にも化学反応は起きるだろう。

 東京農大生は、専門領域をコツコツとまじめに掘り下げていくまじめなイメージが強い。だが、学ぶ環境が今までとは違った、きれいで美しい空間となり、さらに異なる専門領域からの刺激を受けることで、新しい東京農大生カラーが生まれるのではないか。まじめさは維持したうえで、鋭敏なセンスとチャレンジ精神を兼ね備えた、新しい東京農大生が生まれることを期待している。

 2021年、東京農大は創立130年を迎える。これまでの長い歩みがそうであったように、これからもこのサイエンスポートから、地球の環境と世界の人々の「生きる」を支える数々の研究が生まれ、多くの人材が育っていくことを約束したい。

基本情報

  • 建築面積 : 7,414.32㎡
  • 延べ面積 : 46,236.33㎡
  • 階  数 : 地下1階 地上8階
  • 最高高さ : 38.15m
  • 構  造 : 鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造

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