東京農業大学

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赤かぶ染めPJ『赤かぶ染めによる未利用資源活用プロジェクト』

赤かぶ染め:未利用資源活用プロジェクトとは

 私たちは地域活性化を目標とし、木曽町で栽培される赤かぶを布の染料として扱った、布製品の企画を行ってきました。私たちがこの企画を始めることになったのは、木曽町の伝統食品「すんき」を製造する際に、使用されない赤かぶが生まれてしまうこと、そしてアパレル商社では、このような未利用食品から染料を取り出して活用した布製品を作っていることを知り、これらを結べないかと考えたことがきっかけです。

赤かぶ

赤かぶの収穫作業

収穫した後の赤かぶと葉

2019年度の活動内容

 2019年5月~6月は、赤かぶ染め商品開発の提案を目的とした、長野県木曽町で行うプレゼン・ワークショップに向けて、準備を行いました。今までの本プロジェクトの活動内容を踏まえ、豊島株式会社のブランドであるフードテキスタイルとのコラボ企画である赤かぶ染めの詳細や、学生が考えた赤かぶ染め商品と木曽町の特産品・イベントのコラボ案をまとめた発表用スライドを制作しました。

 7月は木曽町にて、町の事業者に向けて赤かぶ染め商品開発のプレゼンを行いました。赤かぶ染めプロジェクトについて知ってもらうとともに、赤かぶ染め商品の開発を事業者に提案しました。その後、ワークショップを開催し、赤かぶ染めに対して、どのような印象を受けたか、どのように売るのが良いか、どんなものとコラボできるかなど、商品開発に向けて意見を出し合いました。

ブレインストーミングの模造紙

 11月は、収穫祭での学術展で、これまで準備を進めてきたパネルで活動内容の発表を行いました。また11月には、豊島株式会社のフードテキスタイルにて、赤かぶの色をラインナップとして加えることが決まりました。赤かぶ染めの布の生産体制が整ったため、学生主体で商品の開発を進めるために、より具体的な企画を行いました。

赤かぶから作った染料の見本

 木曽町にて、豊島株式会社と赤かぶ生産者の契約に関する打合せに同行し、また、学生が考えた企画書を豊島株式会社に提出し、意見をいただきました。木曽町役場も赤かぶ染め商品の販売を現実的に考えておられ、豊島株式会社と生産について話し合いを行いました。

 2020年1月には、学科で開催されたブリッジ交流会へ参加し、先生方や他のブリッジプロジェクトに参加しているメンバーに活動内容を報告し、意見交換を行いました。またその後、木曽町の赤かぶ生産者の方のもとで、赤かぶの葉の収穫や、赤かぶ漬けのパッケージングなどを体験させていただいたり、赤かぶについてお話をお聞きしたりしました。

本活動を通して

 私は本活動を通して、地域にある資源を今まで通りに活用するのではなく、地域外の技術などを活用することによって全く異なる新たな地域資源の活用が可能になることを知ることができました。もともと木曽町は地域に存在する文化・資源などを再認識し活用していくという地元学が発展している地域ですが、今回は私たち地域外からの目線も交えて、木曽町の地域資源を活用することができました。

 最終的には地域内外の企業や団体が関わる形で進行しましたが、今回はその企画の火種役として私は関わってきました。その活動の中で、地域外からその地域に対してアプローチを行い、新たな視点を地域にもたらすことはとても大事なことだと考えるようになりました。また、今回は地域資源の活用を企画する側に立って活動してきましたが、将来にまた企画する立場に立った時や、逆に持ち掛けられた場合には、その資源の活用方法を柔軟に考えていきたいと、より強く思うようになりました。そしてそのような企画に関わる際には、今回企画に快く参画してくださった木曽町やアパレル商社のように、前向きに話し合いを進められるようにしていきたいと思いました。

文:2年 熊田尚也、福島なつき

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