東京農業大学

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食を通じてより良い社会を実現する「食のディレクター」を育成

活動概要

みちのく太陽プロジェクトとは、岩手県北上市農業振興課と農家の方々と連携し、北上市をPRしていく団体です。代表学生である平野の地元である岩手県北上市の農林振興課の方から連携のお声がけをいただき、私自身も地域活性化や商品開発に携わりたいと思っていたため、2020年3月に発足に至りました。同じような活動をしたいと思っていた友人を誘い、現在は学生4名で活動しています。

私たちが連携している北上市は、岩手県の内陸南部に位置し、農業の活性化と都市化が融合している農村都市です。みちのく桜三大名所の一つである展勝地や郷土芸能の鬼剣舞、温泉などが有名です。私たちの活動に協力していただいている兼業農家の佐藤さんは、耕作放棄地を利用してひまわり畑を作りました。夏は観光資源になり、その後は種を収穫しひまわり油を搾取し商品化しています。このひまわり畑のアイディアは、食料環境経済学科の2020年度の卒業生が学生の時に発案したものです。

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ひまわり畑

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展勝地 桜

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鬼剣舞

実際に私もひまわり畑を見ましたが、4haの広大な土地に広がる20万本のひまわりは圧巻でした。種の収穫と選別は、農福連携の一環として市内の福祉施設と協力して行っています。こうして作られたひまわり油は販売されているだけではなく、地元の古民家カフェで提供する料理に使用されています。生産から商品化、販売までを地域で協力して行い、そこで実際に食べることもできるのが北上市の魅力です。

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マルシェでの販売

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2020年度の私たちの活動は、発足したばかりということと新型コロナウイルスにより、当初の予定よりは、少ないものになってしまいました。ひまわり油などの商品を農大の収穫祭で販売する予定でしたが、収穫祭が中止になってしまったため、どこで販売活動をしようか検討していたところ、ほかのBridge団体から声がかかり、合同のマルシェ(こらぼフェス)に参加できることになりました。出店にあたり、岩手県北上市役所農林振興課の方に協力していただき、北上市の農家や食品企業を紹介していただいた。販売する商品は「ひまわり油」「生搾りえごま油」「北上産和牛ごちそうしぐれ煮」「きたかみ牛牛すじカレー」「リンゴジュース」「ハーブティー」の6種類になり、9月に商品を提供してくれた北上市の農家や企業を訪問、商品のこだわりなどを実際に見てきました。マルシェで販売するにあたり、宣伝にもなるのではと思い、オリジナルデザインののビニール袋を製作。また公式Instagramを開設、販売商品の宣伝や北上市の魅力を発信しました。マルシェでは北上市の写真を使用したパネルを作成し、商品に込められた生産者の思いなどを伝えながら販売しました。

活動を通して

このプロジェクトで、実際に販売活動を行ったことで様々なことを学びました。消費者に接することで何を求めているのか、商品を購入するときに何を注意しているのかを知ることができました。販売時の商品の見せ方や説明、生産者の思いを伝える方法など考えるべきところは多く、できないことだらけでしたが、実際に活動しなければわからなかった課題を見つけることができたことが大きな成果だと思います。今後も活動していく中で様々な課題を見つけ、また解決法を工夫することで、成長していきたいです。

文: 平野千雪

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