東京農業大学

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食を通じてより良い社会を実現する「食のディレクター」を育成

学外協力者

あんばい農園(千葉県千葉市)

活動の動機、背景、目的

動機:
我が国では、食料自給率が極めて低水準で輸入に依存し食料の安定供給や食品の安全性などが問題視されている。また、国内では高齢化や地域農業の衰退が進み、担い手の確保や農家の所得向上などが課題としてあげられる。このように日本の食料・農業・農村には様々な問題がある。私たちは、これらの問題の原因の1つとして、“生産者と消費者のキョリの乖離”があると考えた。そこで我々が「生産者と消費者の懸け橋」となり、消費者に向けた情報発信や機会を提供していく事で日本の農業への関心や理解を深め、生産者を身近に感じてもらえるのではないかと考えた。

背景:
昨年度は、連携先である長野県中川村の課題にアプローチし、松村栄一農園と連携し、甘酒スムージーの商品開発を行った。この商品は中川村のふるさと納税返礼品に登録され、規格外農産物の活用、中川村の発展や地域活性化の一助となった。今年度は、外国産落花生との差別化やピーナッツオイルの認知度向上、若い世代などに向けた消費拡大のマーケティングといった課題を抱えている「国産落花生」にフォーカスする。新規性や性別、年代、サステナビリティに着目したパスタソースの開発を通して、生産者と消費者の懸け橋となるような新たな角度からのアプローチを試みたいと考えている。

目的:
今年度の目標として、①国産落花生の消費拡大のきっかけ作り、②ピーナッツオイルの認知度向上、③完成した開発商品の販売を通して、連携先であるあんばい農園の声を消費者に届けるという3つを最終目標とする。さらに、神奈川県小田原市の佐野ストロベリーファームや矢郷農園とも連携し、いちごやキウイフルーツなどの果物を使ったフルーツミルクの商品開発も同時に進めていく。また、甘酒スムージーの商品開発に協力していただいた松村栄一農園や、一昨年度にさつまいもぷりんを共同開発した南大隅町とは今年度も引き続き連携し、両商品のさらなる販路拡大を行っていく。

活動の具体的内容

今年度は、千葉県千葉市にあるあんばい農園と千葉県千葉市農政課と連携し、落花生のパスタソースの開発を進める。
落花生はあんばい農園のものを使用し、それ以外の材料も千葉県産のものでそろえ、コンセプトとして「千葉県を詰め込んだ千葉県PR商品」とする。また落花生のパスタソースは、材料に落花生を絞って抽出したピーナッツオイルとその搾りかすから作られたぴな粉を使用することから、落花生を無駄なく使用した「サスティナブル商品」とする。主にこの2つを掲げて開発に取り組んでいく。国産落花生の現状を伝え、あんばい農園の声を消費者に届けるために、SNSなどを駆使して様々な方向からアプローチをしていく。収穫祭での販売、そして、千葉市食のブランド「千」の認定を目指し、早い段階から販路拡大の方法を模索する。既存商品についても販路拡大に力を入れ、農家の声を消費者に届ける場を積極的に増やしていく。農家のもとに訪問し、農作業の手伝いや交流も深めていく予定だが、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、柔軟に対応する。今年度は所属人数も増えていることから、もぐもぐProjectの活動規模をより拡大し、認知度向上を目指す。

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