東京農業大学

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食を通じてより良い社会を実現する「食のディレクター」を育成

学外協力者

前田食品株式会社

活動の動機、背景、目的

動機・背景
2021年度から、ぞっこんlabは埼玉県産強力小麦ハナマンテンの魅力を広めるとともに、地域活性化や生産農家の方の所得向上を目指し活動を行ってきました。

本プロジェクトの背景として、代表の渡辺が高校生の時からハナマンテンの商品開発に携わっており、おいしさに感動したこと、ハナマンテンを食べた人達を笑顔にしたい、ハナマンテンの魅力を知ってもらいたいという思いから発足しました。

昨年度の活動では、多くの方々に支えられながらボランティア活動、耕作放棄地での栽培、商品開発を行ってきました。ボランティア活動では、しょうわ児童センター様の縁日、収穫体験の補佐を実施しました。収穫体験ではぞっこんlabが地元農家と児童センターを繋げる役割を果たし、子供たちと一緒に収穫や会話することで世代間交流を目的に有意義な時間を過ごすことができました。耕作放棄地での作物栽培では1年目が経過し、トウモロコシ、トマトを収穫することができました。初めて栽培するメンバーやすでに栽培したことがあるメンバーもいたため、互いに教え合いながら良い学びの場となりました。商品開発では、ありがたいことに農大通りにある手打ちうどんのお店花坊様とコラボさせていただくことができました。試作を何度も重ね、江戸伝統野菜の大蔵大根を使用した切干大根の炊き込みご飯と小麦本来の風味を活かしたハナマンテンおうどんをぞっこんセットとして販売いたしました。来店したお客様からは、「国産小麦により興味をもった」、「こういった活動をもっとやってほしい」といったお言葉をいただくことができ達成感を味わうことができました。

目的:
埼玉県産強力小麦ハナマンテンを広めると共に、地域活性化、生産農家の方の所得向上を目指し活動を行ってきました。今年度は栽培、商品開発、販売の3つの活動を行い、ハナマンテンの知名度向上、地域活性化、生産農家の方の所得向上を目指し、さらには組織としても成長していきたいと考えています。

活動の具体的内容

今年度は2つの活動を軸として行っていきます。
 1つ目は、昨年と同様に埼玉県産強力小麦ハナマンテンの魅力を多くの人々に届ける活動です。商品開発では幅広い年齢層、特に若者に興味関心を持ってもらうことが今後の国産小麦拡大につながると考え、ベルギーワッフルを採用しました。そのため、国産小麦の商品を多く世の中に出している前田食品様からご指導をいただきながら、食品添加物を使用しないことで大人だけでなく小さな子どもたちも安心して食べれるような食品を目指していきます。この開発した商品をマルシェなどで販売することで、1人でも多くの人に国産小麦の魅力を広めていきたいと考えております。
 2つ目は、埼玉県を担う新たな強力小麦を探る活動です。この活動の背景として、これまで私たちの活動テーマであったハナマンテンですが、小麦の皮が厚くなってきていることや低アミロ(パンやうどんへの加工適正の低下)になってきていることから品種の寿命なのではないかという予想がされています。また、埼玉県は育苗をしていないため、長野県からハナマンテンの種子を購入していましたが、長野県がハナマンテンの栽培をやめ、原原種と原種を作らなくなった為、種子が今後手に入らない状況になりました。そのため、埼玉県で栽培できる強力小麦がなくなってしまうことから新たな栽培可能な強力小麦の品種を前田食品様と模索しています。
 その他には、メンバーがさまざまな経験を積むことによって、本プロジェクトを推進していくために以下のことを企画していました。昨年度から実施している耕作放棄地での小麦栽培ですが、鳥獣被害にあってしまったため収穫までにたどり着くことができませんでした。今年度では昨年度の反省を踏まえ、栽培する際はネットで作物を覆うことや防獣テープなどで対策していきたいと考えております。しょうわ児童センター様でのボランティア活動では、イベントに参加することで自分たちの活動をPRさせていただくと共に、多くの子どもや保護者の方々とコミュニケーションを取ることで、国産小麦に対してどのようなイメージを持っているのかをアンケート調査する予定です。

学外協力者との関係
 活動を進めるにあたり、商品開発や具体的な方向性のアドバイス等

感染症対策として
政府の方針でマスク着用は個人の判断とされていますが、販売する際や会議を行う際は着用する。
手洗い、消毒等はこまめに行う。

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