東京農業大学

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食を通じてより良い社会を実現する「食のディレクター」を育成

学外協力者

・菅沼農園(山梨県)

活動の動機・目的

動機:
東京農業大学のOBの方が甲府市に新規就農し、すもも・とうもろこし・茄子などを栽培しています。学生が農作業のお手伝いをする中で、すももの美味しさに驚きました。しかし、特産品である「すもも」の認知度は都市では低く、また多くの完熟したスモモが規格外品となり廃棄されていることを目の当たりにしました。そこで、この美味しい「すもも」の認知度向上と規格外品の有効活用を事業化し、農家の方と共に規格外品問題を初めとした課題に取り組んでいきたいと考えております。また、販売のお手伝いをすることで、農家の農産物売り上げ向上も目指していきます。これらはすももだけにとどまらず、他の農作物の規格外品や捨てられてしまう部分の有効活用も含まれています。

目的:
学生側は"食と農のスペシャリスト"になることを目的とし、農作業・販売・商品開発の1次産業から3次産業の一連の知識を理解し加工品の開発やマルシェなど行動に反映させています。前述したように完熟したすももの多くが規格外品として廃棄されている、消費者のすももについての知識がまだ少ないといった現状があります。そのためすももの美味しさと規格外を削減することを農家さんとの共通の目的として活動していきます。

農家さんとの共通の目的から、一昨年度はすももを利用したドレッシング『おとものすもも』を開発をお手伝いしました。肉料理やサラダまで幅広く利用できる商品を目指し、農家さんの出店するマルシェにて共に販売しました。また、昨年度はスモモシャーベットの開発をお手伝いし夏に販売することで大勢の方にすももの美味しさを伝えることができました。 

本年度もコロナの感染拡大の状況を鑑みながら農家さんの手伝いやすももの収穫を行い、すももの加工品の製造・販売を農家さんと行うことを予定しています。また、インスタグラムアカウントとECサイトなどを活用し、菅沼農園の野菜の美味しさを発信していく事を考えております。そして、完熟すももの美味しさの認知度をさらに高めるべくネットを通じた情報発信や、馴染みやすい商品開発に取り組んでいきたいと考えております。本年度も感染症対策を意識しながらも、団体や農家さんとの共通目的を意識しながら活動していきます。

活動の具体的内容
生産者の下で月に2回程度農業実習を行い、農作業のお手伝いをさせて頂きながら、規格外品となってしまうすももやその他農作物を使用した商品開発、加工、販売の実施を考えております。2021年はすももの本来の美味しさを伝えるために『すももシャーベット』の開発をお手伝いしました。本年度も、すもも本来の美味しさを活かした新しい商品や規格外農産物を使用した商品を開発したいと考えております。昨年度の経験を活かしながらも、新型コロナウイルスへの感染対策を徹底し、オンライン会議などを通じて開発に取り組んでいきたいと考えております。

また商品開発を行った製品は、収穫祭をはじめとし、農家さんの出店するマルシェへの出店(野菜販売と共に製品を販売)、農家さんの知り合いであるレストランの方への販売や、農大サポートの方への商品企画提案などを行いたいと考えております。また、毎年SNS発信に力を入れることでInstagramで5200人以上の方に活動を発信することが出来ているので、今後はより多くの方に見ていただいき、活動の認知度を高めると共に、すももや山梨の農産物の魅力を発信していきたいと考えております。

 そのほかに、嗜好品の傾向が強いすももは卸売先の数が低下することが懸念されており、販売先に困ってしまうことが課題となってくるというお話を農家さんから伺いました。そこで、昨年度同様新たな販路拡大を進めることにしました。前年度、昨今市場拡大しているEC通販ビジネスに着目し、Instagramを通じて農産物のPRを行い、農家さんの販路拡大を目指してきました。これは今年度もPRに力を入れて菅沼農園・すももの認知度を高めていきたいです。また出店経験のない場所でのマルシェも視野に入れています。加工品販売に関しては、大学の規定に沿った上で実施したいと考えています。加工した製品は、収穫祭を含むマルシェでの販売を考えています。本年度も新型コロナウィルスへの感染症対策もしながら、活動を柔軟に変化させていく予定です。実習に行けない場合でもSNS主体での情報発信や、すももの販売の補助、オンライン会議での商品開発を行い、意欲的に活動していきたいと考えております。実習に行く際には、検温・消毒・マスク着用の徹底など、感染対策を十全に行なった上で、前年度同様に農家さんのお手伝いやすももの加工品の製作を目指します。

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