東京農業大学

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食を通じてより良い社会を実現する「食のディレクター」を育成

学外協力者

北つくば農協 下館梨共同選果場(茨城県)

活動の動機・背景・目的

動機

テレビ番組で出荷できない果物を山のように廃棄している映像を観てショックを受けた。この番組を観て、生産者が心を込めて育てた果物の一部が廃棄されてしまうという実態を改善したいと思い、食品廃棄物を他の形にして消費者に届けようと考えた。また、消費者にもこのような廃棄問題について知ってもらいたい。ここ数年でよく持続可能な開発目標(SDGs)について聞いたり考えたりすることが増えたので、環境を考慮し、食品廃棄を削減していきたい。

背景

副代表の久保田が昨年、下館梨共同選果場でアルバイトをしている中で、販売されずに廃棄されている梨があることを知った。強風で落ちたり、実がこすれて傷ついたりした梨や果肉が部分的に透き通って柔らかくなる「みつ症」になった梨の廃棄が2~3割出ている。「みつ症」の梨は食べても害はないが、見た目や食感が悪くなるため出荷できず、廃棄せざるを得ないという。手を加えれば食べられるものを捨ててしまうことは、もったいないだけでなく、環境に悪影響を及ぼしている。

目的

販売できずに廃棄してしまう梨を加工して販売することで、生産者の廃棄を減少させること。また、SNSを用いて農家での食品廃棄の実態や消費者が個人で食品廃棄を減らす方法を発信する。この発信活動を通じて、消費者に食品廃棄削減活動に興味を持って実践してもらい、家庭内食品廃棄を削減すること。

具体的な活動内容

活動を大きく2つに区分すると、1.産地廃棄の商品化、2.家庭内系廃棄の減少活動であり、下館梨共同選果場とは1.の活動をメインに行う。

産地廃棄の商品化

下館梨共同選果場から売りに出せない梨をいただき、その梨を使った商品をつくる。

Step1:梨の特徴、種類、成分、効能について各々調べ、その内容を共有し、学びあう(各自インターネットや本で調べ、オンラインで話し合い、学ぶ)

Step2:梨を使用した商品案を練る(Step1を活かし、現在存在する商品を調べたり、レシピを考案したりした中で、自分たちで商品化できるものをいくつか選択する)

Step3:梨の商品化(選択したものを下館梨共同選果場に相談し、決定する。商品化に向けて道具・場所を確保し、材料を収集する。)※加工場は茨城県内で検討中

Step4:梨の商品の宣伝・販売(宣伝はSNSを使ったインターネット上や梨を買いに来た人へのビラ配りなどを行う。販売は収穫祭、学外協力者の方のもとや筑西市で行う予定。

家庭系食品ロスの減少活動

家庭内のロスを減らすためのレシピ、調理方法、保存方法や産地廃棄についてをSNSを用いて発信する。

Step1:どのSNS、アプリケーションやサイトで発信するかやどのくらいの頻度で投稿するか等を決定する

Step2:家庭内廃棄を削減させる工夫をそれぞれ調べてまとめ、団体内で共有して学ぶ(本やインターネットを手段として野菜の保存方法、調理法、購入工夫、梨や梨以外の果物の消費方法などを調べる。)

Step3:家庭内廃棄の削減方法と産地廃棄の実態や商品化で私たちが感じたことを消費者へ伝え、共有する

Step4:梨の商品を買っていただいた方や大学内の人などへ食品廃棄についてのアンケート調査を実施し、SNSやインターネット上、オンラインでワークショップを行い、食品廃棄の問題や改善の周知を図る
 

(参加学生数 3名(応募時))

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