東京農業大学

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食を通じてより良い社会を実現する「食のディレクター」を育成

すももカンパニー『地域の特産品を名産品に!プロジェクト』

2020年5月4日

すももカンパニーとは

 地域の特産品を発掘し、主に商品開発を通して、特産品のブランディングを行うことが私たちの活動です。この活動を通してその地域の活性化ができればと考え活動しています。すももカンパニーの第一弾の地域特産品には、山梨県南アルプス市産のすももを選ばせていただきました。

2019年度の活動内容

 2019年3月に、(株)生産者直売のれん会に地域活性化商品の開発アドバイザーとしてご協力頂くことが決定し、4月には、金銭面のサポートおよび商品開発のアドバイザーとして、(株)国産にご協力頂くことが決定しました。

 まず、私たちは、商品開発において「スモモに対する一般消費者の認知度調査」から始めました。すももカンパニーのメンバー1人が消費者5人をノルマとして、世代別調査を行い、そこから「75%がすももを食べたことがある」ことが分かりました。

 6月には消費者ニーズの調査を実施しました。東京世田谷区千歳船橋で25人、吉祥寺で25人、山梨県南アルプス市で50人に、メンバーが自ら街頭に立って調査を行いました。そこから、「南アルプス市の人の中には皮をむいて食べる人も多い」などの地域独特の意見や、品種別での好き嫌いの傾向などが分かりました。

ミーティングの様子

 7月からは商品販売のターゲットや、具体的な商品案の決定をしていきました。協力企業アドバイザーとメンバーとで会議を重ね、「地域活性化商品におけるターゲットはどこが狙いめであるか」「駅ナカではどこが販売に適しているか」等をアドバイス頂きながら、『誰が(すももカンパニー)、どこで(駅ナカ、商業施設内イベントスペース等)、何を(地域活性化商品)、だれに(30代女性)、どのように売るか(自らレジに販売員としてたつ)』を定め、消費者ニーズも踏まえ総合的に判断し、「すももの羊羹」を商品案として決定しました。高柳先生の研究室をお借りして試作を行い、メンバー、先生で試食を行いました。

すもも加工の様子

 8月には、その商品案をもって、山梨県の菓子メーカー桔梗屋に対し、(株)生産者直売のれん会の担当者と(株)国産の社長とともに、商品開発の提案を行いました。結果、9月にコラボ商品の開発が正式に決まり、そして9月中に試作品も完成し、10月には正式に商品を完成させることができました。

 その後、桔梗屋の機械に故障が生じてしまい、現在は既存の商品を作るのが精いっぱいの状態です。しかし現在、新たな機械の導入をご検討くださっており、今後販売する予定です。

商品のパッケージ

 現在は、すもも以外の特産品もPRしていきたいという思いから、ニュー東京製菓(株)とともに、あらゆる地域の特産品を使ったドライフルーツの開発を進めています。また、お菓子の家ファボリ、三芳町、すももカンパニー三者のコラボで、野菜を使った地域活性化商品の開発も進めています。

本活動を通して

 私は、この活動を通して、商品開発に関する知識や流れ等を学べたことはとても大きかったと思います。どんなにおいしい試作をつくってみても、賞味期限の観点から商品化する場合、難しくなってしまったり、クリームに何かを添加する場合ロットが大きくなりすぎてダメだ…となったり、そもそも販売先で売れないんじゃない?などと考えたりと、あらゆる方向に壁があり、1つの商品を作ることの大変さを知りました。

 ただそんな中で、周りの企業の方々やメンバー、先生の支えがあったおかげで、ここまでたどり着くことができました。消費者アンケートの際には先生が親身になってアドバイスを下さり、アンケートの手順を教えてくださいました。特産品の仕入れの際には、「いつも頑張ってるから、おまけね!」と金額を下げてくれる特産品の加工場の方もいらっしゃいました。結果として私は、この活動を通して、例え自分自身がまだやったことのない領域で、知識がなくとも、多くの人の支えがあれば、成し遂げられる可能性があると感じました。

 是非皆さんも、自分が本気でやりたいことを見つけてみてください。

文:3年 今井雅人

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