植物園
園長 山田 晋 教授
農学部 厚木キャンパスは、丹沢山塊の大山(標高1252m)を目前にし、その背後に富士山の山頂部を望むことができ、自然豊かな農学部にふさわしいキャンパスです。
植物園は本キャンパスに1967年に開設以来、農用植物から様々な植物を含めた生物資源の保全を目的として来ました。また当園では自然環境も生物資源としてとらえ、保全管理を進めています。キャンパス内には落葉広葉樹二次林(雑木林)が各所に残され、林床には早春植物ニリンソウやカタクリなども生育しており、418種の植物が自生し、200種以上の木々も植栽されています。これらの環境を通して学生や市民の方々に自然の重要性を理解していただき、自然環境の保全が持続的な生物多様性に最も重要であることを学んでいただきたいと考えています。多様な生き物が生きる環境は、未来のために必要不可欠な条件です。未来を築くため、そして子供たちに夢を与えるために。
東京農業大学・農学部・植物園は、このキャンパス全体が植物園です。このキャンパスに自生・植栽された樹木を通して自然環境の美しさと面白さを学んでもらえるようにキャンパスの樹木図鑑を作成しています。図鑑には自生木、薬木、植栽木があり、図鑑を携えて樹木に接していただければ、自然と友達になれると思います。そして、その友達になった自然を大切にする想いが皆さんの心に宿ることを期待しています。