造園科学科
世田谷キャンパス
ベランダの草花、公園や緑地、都市や農村から地球環境まで。私たちをとりまく、人と自然がつくるさまざまなシーンのすべてが造園学のフィールドです。快適で美しい環境を創成するための専門知識や技術の一つ一つが、地域に貢献する力となります。
学科基本情報
公園や緑地をはじめ都市空間から農山村地域まで、人と自然が共生する快適な環境を美しくデザインして創り出す学問を造園学といいます。造園学は科学・技術・芸術を融合する総合科学であり、国土の都市化が進む現代にあっては、都市と自然の再生やより美しい風景が求められ、その使命と役割は年々大きくなっています。
造園科学科は、90年以上の歴史があり、自然と共生した緑豊かな空間やガーデンデザインを考えるための知識と、それをかたちにする最新の手法・技術を学ぶことができます。また、自然環境の回復や緑化技術など、環境保全に取り組むうえで必要となるエンジニアリング系のカリキュラムにも力を入れています。
学年ごとに専門分野の科目を実習・演習と並行して体系的に学べるのが特徴で、卒業生は、環境や緑化担当の技術系公務員をはじめ、環境計画コンサルタント、ランドスケープデザイナーなど、幅広い分野で活躍しています。
PICK UP
1年次
必修
造園体験演習
庭園や公園など造園空間にある土壌や石材、植物に直接ふれる野外演習です。植物を扱うための基礎的な技術を習得し、川崎市早野の里山で自然を体験し、自然と人間との関係を学びます。また植物の剪定、刈込みもおこなうほか、花材料を使った植栽をデザインします。この演習を通じて造園学の面白さにふれるとともに、専門分野を学ぶための土台を築きます。
1年次
必修
環境デザイン基礎演習
造園の計画図・設計図・施工図などを作成する上で必要な、製図の技術を学ぶための演習です。形態・寸法・材料によって示される設計図表現、概念・システムが示される計画図表現、地形模型を用いた地形断面の理解、平面および立面のデザイン手法などを学習します。
3年次
必修
造園総合演習
快適な環境を創り出すコンセプトづくりから、それを実現するための基本計画の策定・デザインといった一連のプロセスを、演習課題を通して学びます。土地の扱い方や人間行動特性などを理解し、課題・テーマの設定、現地調査、自然的・社会的な条件の分析、計画コンセプトの立案、具体的なデザインの提案、設計図の作成、プレゼンテーションまでをおこないます。