東京農業大学

Web情報検索
文字の大きさ特<-大->戻

学長メッセージ

プロフィール
メッセージ
生命をつなぐ「みどり」
アグリイノベーション
H24年度 入学式式辞
H23年度 卒業式告辞
H24年 年頭賀詞
第51回IFAJ 挨拶
学長インタビュー
  (PDFPDF2,009KB)

(『日本食糧新聞10,000号』より)
生物産業学部開設20周年
          記念式典 式辞
第10回カミングデー 式辞
  (PDFPDF148KB)
緑と生命のメッセージ                             東京農業大学長 大澤貫寿

 21世紀の幕開けと共に、大学の教育・研究力が試されています。本学においても、今の教育のあり方を自ら深く問うことから始めなければなりません。本学には、創立者の思いや理想があり、それが建学の精神として脈々と存続しています。この精神に立ち返り、自らを歴史の中に位置づけた教育研究の方針が重要と考えています。そして21世紀の時代的要請を見定めた対応が必要です。

 大学は人材の質的な保証を迫られ、教育、研究や社会貢献の内容が問われています。本学に求められているのは、建学の精神「地域リーダーの養成」を、そのバックボーンとして堅持し、世界観や倫理観を身につけ、急激に変化する社会構造の再編と発展に的確に対応できる専門性を身につけた教養のある人物の養成にあると考えています。全学が一つになり、未来への扉を開くのか、それとも問題の先送りを繰り返して扉を閉じるのか、大きな岐路に立っているのです。

 人類は、地球温暖化の影響をうけ、食料をはじめとする様々な環境問題に直面し、その対応が急がれています。産業革命以来人類は、石油、石炭など地下資源を利用して豊かな文明社会を構築してきましたが、地下資源に頼る社会の安定的な発展は限界に近づきつつあります。これからの世界で社会の持続的発展の原動力となるのは、太陽エネルギーや地上生物資源です。世界の農業は、これまでの食料生産のみという枠組みを超えて大きな変貌を遂げつつあります。これからの地球を救うのは、農を超えた農です。石油化学が担ってきたもの多くを、新しい概念の農が担う。私は、これを「アグリイノベ−ション」という概念としました。これこそが21世紀の持続可能な社会の中で人類を豊かにする「鍵」であります。

 したがって、農業は、食糧を確保することのみから、食料生産に必要なエネルギーを生産するグリーン産業に変貌します。さらに環境への負荷を軽減するため、生物を素材としたバイオマテリアルは、これからの循環型社会形成に必要なもので、教育、研究もこれら生物資源の時代への積極的対応が必要となります。

 このような中で、本学が目指す世界の農学の拠点となるには、本学のコアコンピタンス、競合他大学を圧倒的に上回るレベルの能力、競合他大学に真似できない核となる領域を選択、集中することが必要です。

 食料、環境、健康、バイオマスエネルギーなど農学関連分野で社会貢献できる人材を育て、新たな農学を創出し、実学を重んじた生物の営みに感動する教育を実践します。そして人類生存に向けた、新たな農業(生物産業)の世界を拓き、今世紀の農学分野でのフロントランナーとなり、世界の農学の拠点を目指します。この目標のもと国際社会で活躍できる人材を育成する教育と先端や応用研究を推進する研究力の向上を図っていきます。

 

COPYRIGHT (C) 2005-2006 TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE. ALL RIGHTS RESERVED.