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ニュースリリース

12月8日(土)13:00? 第8回新規就農フォーラム『甦れ!!尊徳』開催

2012年11月28日

教育・学術



第8回新規就農フォーラム
『甦れ!!尊徳』

場所:東京農業大学厚木キャンパス2301教室(第2講義棟)
日時:平成24年12月8日(土)13:00?18:30
(受付:12:30 第2講義棟入口)


◎基調講演(13:00?15:00)
講演1.「二宮尊徳に学ぶ」川瀬 明徳(小田原市尊徳記念館解説員) 
講演2.「尊徳で生きる」 青木  悟(農業・静岡県静岡市清水区 昭和54年農学科卒)
◎討論会(15:15?16:45)
 「尊徳を未来に活かす」
  コーディネーター:宮田 正信
(東京農業大学総研研究会就農者推進教育研究部会部会長)
◎情報交換会(17:00?18:30)
 本部棟2F大会議室(無料)


主催:東京農業大学総研研究会就農者推進教育研究部会
   東京農業大学就農者育成支援プログラム検討委員会
共催:東京農業大学農学研究所
後援:東京農業大学教育後援会


連絡先
〒243?0034 神奈川県厚木市船子1737番地
東京農業大学農学部 キャリア・エクステンション課
TEL:046?270?6228
E-mail:


『危機感からの出発  ?そこに尊徳?』

 「就活がうまくいかない」「彼女・彼氏ができない」。学生にとっては差し迫った問題で、これらに危機感を抱いているものは少なくないだろう。個人的な問題をないがしろにしてはいけないが、視野を広げて社会の諸象を見ると、そしてその視点を未来に向ければ、様々な危機感に襲われてしまう。環境、食糧、エネルギー、社会、政治、経済、教育、文化、福祉、人権など枚挙にいとまがない。
 どうしてこのような危機的状況に陥ってしまったのだろう。勿論原因はある。私たちが豊かさ(主として物質的、経済的なもの)を求めるあまりに、そのことを実現させる過程で生じたヒズミを放置してきたからに他ならない。未来を考える時、これ以上ヒズミを拡大させる訳にはいかないし、危機感を抱かざるを得ない。
 危機感はとかくネガティブにとらえられがちであるが、危機感を意識しそれをエネルギーに転換してこそ未来がある。逆に、危機感を覚えないところに未来はないと言っていい。それ故に今警鐘を鳴らしているのだ。
 今、農業、農村をどのようにとらえるかが問われている。それは農家だけの問題ではない。新鮮で安心、安全な農作物を供給する役割を挙げるだけでは事足りない。冒頭に掲げた諸問題に深くかかわり、それらの問題を解決するとともに、豊かで持続的な社会を実現している役割にこそ括目しなければならない。農学を学ぶ者には、未来の豊かな社会の担い手として、農業、農村を多面的な視点でとらえることが求められる。
 「新規就農推進フォーラム」ではホリスティックな視点に立って、農業、農村の担い手に求められる夢とビジョンを涵養すべき活動を展開してきた。就農を目指すわけではないからといって、豊かな社会を構築することに関わらないことはできないはずであるから、農業、農村理解の深化が求められるわけで、このことにも貢献したいと取り組んできた。
 私たちのスタンスは現場主義だ。現場に立って多くの体験を重ね、多くの美しい人と交流することを経験しないで農業、農村の担い手、豊かな社会を構築する社会の担い手にはなれないと考えている。このことは東京農業大学の実学主義にも符合する。これまでのこの活動の中で、また新たな取り組みとしての東北復興支援ボランティア活動を重ねて、現場主義と実学主義、交流の重要性を再確認している次第だ。
 『第8回新規就農推進フォーラム』では、二宮尊徳に光を当てたい。尊徳については薪を背負いながら読書している尊徳像がわずかに認知されている程度で、本来評価されるべき尊徳像が人口に膾炙されることがほとんどない。江戸時代末期、飢餓や経済破綻、社会の混乱の中で600の村を再生させた尊徳の考え方ややり方を学ぶことは、混沌の今を切り開く手掛かりになるはずだ。
 キーワードは「分度」と「推譲」だ。このことを学べば豊かな未来社会を切り拓く夢とビジョンが獲得できるはずである。

(東京農業大学総研研究会就農者推進教育研究部会長 宮田正信)


詳細ポスターは下記添付ファイルをご覧ください。

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