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ニュースリリース

12月12日(月)13:30? 第3回都内食料自給率シンポジウム「食料の安全保障と日本農業の活性化を考える Part III」 開催

2011年11月30日

教育・学術



東日本大震災による被災地農業の惨状および放射能汚染による農業と食料の不安、復興増税と農業者所得補償制度見直しの動き、TPP への参加決断の可否など、わが国の農業をめぐる外部条件は、かつてないきわめて厳しい状況のただ中にあります。そうでなくとも、農業の内部では農地の減少と耕作放棄地の増加、農業担い手の減少と高齢化の進展などいわゆる資源の低利用と脆弱化がますます深刻になってきており、こうした外部条件の変化に日本の農業がどのように対応して、食料の供給を質量ともに安定させ、農業と農村を活性化していくべきか、大きな試練と挑戦のときを迎えているといっても決して過言ではないでしょう。
食料の安全保障と日本農業の活性化を図るためには、いくつかの戦略があると思います。有効な戦略を打ち立てていくためには、わが国のおかれている食料需給と農業の実態を外部条件と照らし合わせて正確に把握すること、地球的規模における資源と環境、グローバルなマクロ経済の動きと国際経済の枠組み、世界食料需給の動向にしっかりした見通しをつけることが何よりも重要です。いわばわが国の食料・農業のもつ性質と世界の外部環境の変化をよく見極めたうえで、日本として何をどうすべきなのかといった道筋を明確に示すべきと思います。食料自給率という数値にこだわって一喜一憂するのではなく、また食料の増産が農業の活性化に自ずとつながるという短絡的な思考回路から脱して、中長期的な農業再生のビジョンを構築すべきでありましょう。
今回で3 回目を迎えるこのシンポジウムが、そのための豊かな発想を産み出す機会となれるものなら、これに優るものはありません。ご来場の皆様の熱心なご参加に対し、心より歓迎申し上げます。


シンポジウム企画代表者 板垣啓四郎(東京農業大学教授)


【開催日時】2011 年12 月12 日(月) 13 時30 分?17 時
【開催場所】丸ビルホール
【プログラム】
総合司会 河野 友宏(東京農業大学総合研究所所長)
1.あいさつ
大澤 貫寿(東京農業大学学長)
岸井 成格(毎日新聞社主筆)
2.話題提供
遠藤 雄幸(福島県川内村村長)
高野 宏一郎(新潟県佐渡市市長)
帰山 安夫・幸子(第60 回全国農業コンクール毎日農業大賞受賞)
3.パネルディスカッション
モデレーター
中村 靖彦(東京農業大学客員教授)
パネリスト
武本 俊彦(農林水産省農林水産研究所所長)
柴田 明夫(?資源・食糧問題研究所代表)
吉本 哲郎(地元学ネットワーク主宰)
あん・まくどなるど(上智大学大学院地球環境学研究科教授)
板垣 啓四郎(東京農業大学国際食料情報学部教授)
4.クロージング・リマークス
三輪 睿太郎氏(東京農業大学総合研究所教授)


【参加申込】下記Eメール、FAXにて住所、氏名、所属等を明記のうえお申込みください。
※定員になりましたので、受付を締切らせていただきました。


【お問い合せ先】 東京農業大学 総合研究所

TEL : 03-5477-2532 FAX : 03-5477-2634 
mail :


→詳細ポスターはこちら

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