東京農業大学

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国際交流・留学

フィリピン フィリピン大学ロスバニオス校(短期語学研修)

秋本 祐弥さん

生命科学部・バイオサイエンス学科・3年(2019年時点)

フィリピン大学での学生交流の様子

私は今回、フィリピン大学に3週間留学しました。語学留学ですが、英語の授業だけでなく農園や発電所、フィリピンの歴史や文化を学ぶために様々な施設の見学を行い、多くの学びが得られました。その貴重な経験や学びの一部について報告します。

 私が留学に参加した最大の目的はより多くの人とコミュニケーションを取り、将来に向けての視野を広げるということです。グローバル化が進む上で私にとって実践的な英語力の向上が必要であり、行ったことのない国の出会ったことのない人と接することで文化の違いや新たな考え方が得られると思い参加しました。フィリピンでの生活はかつての想像を超えるほど刺激的で充実した3週間だったと感じています。

 1つ目の目的である英語力向上のために行なったことは1日6時間の授業と授業後2時間のファシリテーター(現地の学生)とのフリータイム、そしてホテルでの自習です。現地での授業は今までよりアクティブなものが多くありました。先生と1対1の対話や発音、プレゼンテーションなどを通して実践的な英語を学ぶことができたと思います。その中でも特にインタビュー形式の授業が印象に残っています。授業で習った英語表現を実際に使い現地の学生と友達になるという課題が与えられました。私は元々、英語が得意ではなかったため話しかけることを躊躇してしまいました。しかし、多くの人とコミュニケーションをとりたいという目的を想起し話しかけてみると皆とても親切で笑顔で受け入れてくれました。私の拙い英語でも身振り手振りを交えることで伝えたいことが通じていると感じました。この瞬間、初めて英語で会話することに楽しさを覚え目標人数よりも多くの人に話しかけることができました。他にも文字通りの意味にはならないイディオムを学んだり、日本人が間違えやすい音について細かく丁寧に教えてくださったりととても新鮮な授業ばかりでした。このような英語を「学ぶ」授業に対し、ファシリテーターとの時間は英語を気軽に「使う」機会でした。年齢が近いこともあり何気ない会話の中でお互いの国の文化の違いやゲームを通して楽しい時間を過ごすことができました。また授業の課題のサポートをしてくれたおかげで授業にもついていくことができたと思っています。このような時間は、大学の留学プログラムならではであり、充実した留学だったと思える要因の1つだと思います。2つ目の目的である文化の違いは毎日のように感じました。留学前にも調べていましたが食事などは実際に食べてみるとより違いを感じ驚くものばかりでした。外に出ると庶民の足となっているジプニーが町中を走っていたり、ショッピングセンターでは拳銃を持った人が荷物検査をしていたりと日本とは全く違う光景が広がっています。手軽に情報が手に入る現代だからこそ、現地の空気を五感で直に感じることができてとても良かったと思います。また、フィリピンのことを知り、フィリピンの人と接することで日本や自分自身のことを客観的に見つめ直すことができました。

 今回の留学で当初の目的は大いに達成できたと思っています。留学前に抱いていた英語に対する抵抗はなくなり、今まで関わったことのない農大生やフィリピンの人々と接することでとても刺激を受けることができました。しかし、今回の留学での英語力向上や異文化理解はごく一部に過ぎず、多くの課題や新たな目標が見つかりました。その新たな目標に向かい努力していきます。これほどまでいい経験や成長するきっかけができるとは正直思っていませんでした。今後もっと多くの人にとってより良い経験をして欲しいと思うと同時に今回このような機会を作ってくださり、サポートしていただいたすべての皆様に感謝申し上げます。

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