東京農業大学

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国際交流・留学

タンザニア ソコイネ農業大学(短期実学研修)

池田 友愛さん

国際食料情報学部・国際農業開発学科・3年(2019年時点)

現地の学生との交流

タンザニアで留学を希望した一番の理由は実際にアフリカの人々の生活を見てみたいと思ったためです。国際協力をするにあたり現地ではどのような解釈、理解がされているのだろうという疑問がありました。果たして本当に支援が必要なのか、もし必要であれば支援を受けたところで現地の人々はどのように感じているのか、どのようにその後機能しているのかというのを現地に行くことによって少しでも学べることがあるのではと思い参加しました。

 私が思っているイメージと実際のタンザニアには違うことがたくさんあり、タンザニアはアフリカの中でも比較的発展している国で、人口は20年後には2倍にもなると予想されるほどで、130もの民族がいるのにかかわらず、政情は安定しており比較的平和な国とされています。携帯電話が普及していたり、韓国ドラマやインド映画が流行っていたり、生きることに必死な生活をしているという私の想像とはるかに違いがありました。もちろん、国民全員がテレビを見ているわけでもなく、学校に行くことができるわけではありません。タンザニアでは中学校まで無料で通えるような制度があり、他の部族と関わりを持つために地元の学校には通わず他の地域に行かなくてはならないため、全て英語で授業が行われ、私達が伺った女子高ではネイティブレベルほどの英語力でした。しかし、無料であるからといってほとんどの子供たちが学校に通っているわけではありません。家のお手伝いをしなくてはならなかったり、通学時間が長かったりと通えない状態であることもたくさんあります。フィールドスタディを行う上で印象的だったのは、最終日に行った小規模農家ネットワークであるファーマーズマーケットでした。タンザニアでは余剰収穫物を売る市場がなかったり、仲介人に手数料を取られ、安い値段で購入されるために収入がうまく得られなかったり生活の向上を目指すのは難しい環境がありました。しかしそのマーケットではバイヤーが直接商品を買いに来るために、仲介人を通さなくても良いという仕組みになっていました。マーケットに出すことのできる農家の基準はなく、大規模農家だけではなく、レジャーシート一枚分程度の収穫物を持ってくる小規模な農家もいました。手数料は重さによって変化し、入り口と出口に重りを計る機械があり、必ず出入りする際に重さをチェックします。手数料が負担にならないほどの金額であるため、様々なところから売り買いする人々が集まるために、農家の間で価格競争がおき、品質は向上します。また、マーケットの中心地に昨日の平均的な値段が表示されるため、適切な価格情報を手に入れることができます。このマーケットはフランスの援助金によって設立され、ソコイネ大学などの協力を得て建てられたものでした。このようなマーケットがあれば、農家にとっても消費者にとっても利益になります。このようなファーマーズマーケットはここを含め、タンザニアには4つありますが、ここまで規模が大きいわけではないということでした。マーケットができたことでマーケット周辺の町が栄え、様々な人が訪れることからホテルが建設されるなど経済的効果もあったそうです。このようなマーケットが増えれば農家や消費者にとってもいいのではないかとおもいました。

 私は自分の目標であった、アフリカの生活、支援状況を見てみたいというのに対して積極的にアプローチできたと思います。なるべく気になったことを現地の方に積極的に質問し、客観的なことだけではなく個人的な意見も聞くことを心がけました。また現地の方々だけではなく、現地に住んでいる日本人の方に話を聞くことができましたが、日本の方からみた現地の方々の認識は少し異なる場合があると感じました。

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