東京農業大学

メニュー

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

持続可能な循環型社会の再構築を担う人材を育成

地域デザイン学研究室

2017年11月1日

「地域資源を活かしたアイディアづくり」のワークショップ

 地域デザイン学研究室では、人と自然が共生する豊かな暮らしを導く「地域づくりの企画・政策・仕組みづくり・活動に関する理論」を『地域デザイン学』と位置づけ、実践的な研究に取り組んでいます。今回は、2017年8月に2泊3日で実施した多摩川源流・山梨県小菅村で「地域資源を活かしたアイディアづくり」のワークショップ」の内容をご紹介します。山梨県小菅村は、多摩川の源流部に位置しており、全てを秩父多摩国立公園に指定されています。地域の高齢化が進み、源流の優れた伝統芸能や手わざ、自然を読む知恵が消滅の危機に瀕しています。

 そこで、地域デザイン学研究室では、小菅村の地域再生を目標とした「地域資源の抽出と地域資源活用のアイディア」を提案するため、学生が山村で暮らす結(ゆい)共働の体験をしながら、地域資源の調査及び活用のあり方について3日間のワークショップを行いました。

初日

 まず、小菅村に到着すると、山村の暮らしと生業を守る仕事の一つである鎌の種類と用途を学び、「鎌研ぎ」をしました(写真-1)。昼食後は、宮林教授に「地域再生論からみた農業・農山村における地域資源のとらえ方」について講義をして頂きました(写真-2)。

写真-1

写真-2

 地域資源には貨幣経済だけではなく、暮らし、文化、環境保全等様々な有益な価値があることを教えて頂いた後に、小菅村長作地域の文化的資源で国宝であり鎌倉時代ゆかりの長作観音堂の維持管理作業のお手伝いをしました(写真-3)。
 その後、小菅村長作地域の現地調査を行いました。針葉樹林の中にある獣道とイノシシのフンを確認し、長作地域の鳥獣被害の実態や、長作観音堂をはじめとする羽黒山、出羽山、鳴海山につながる御鷹神社や民話等の文化的資源を調査しました。 そして、1日目の夜は、学生が小菅村に来て初めて「見た」地域資源を抽出しました(写真-4)。

写真-3

写真-4(マウスオーバーで画像が変わります)

2日目

 2日目は長作地域の皆さんと一緒に、長作地域のミツバツツジを鹿による被害から守るため、鳥獣被害防止ネットの展張作業を実施しました(写真-5)。急こう配の斜面をのぼり、ネットを張る苦労と土地利用のあり方を実学として学びました。 午後は、地域資源を調査するため農家に伺い地図を見ながら集落調査を行いました。

写真-5

 2日目の夜には、小菅村村長さんをはじめ村民の皆さんと東京農業大学学生との親睦会がありました(写真-6)。小菅村の皆さんの温かさに学生はすっかり小菅村のファンになり、地域の活力につながる交流となりました。

写真-6(マウスオーバーで画像が変わります)

3日目

 最終日の3日目は、入江准教授から、地域資源を「見える化」し、地域資源を活用した地域づくりのアイディアを計画する「地域資源の見る・観る・診る」の講義をして頂きました(写真-7)。

写真-7

写真-8(マウスオーバーで写真が変わります)

写真-9

 学生の発表は3班に分かれて実施しました(写真-8、9)。1班は、村民の皆さんとの交流を通じて「人」という資源に注目し、情報化社会の中で小菅村で暮らすライフスタイルや近年小菅村で増えているライダーの観光客を対象にした新しい村づくりのあり方を提案しました。2班は、若者の自己実現という視点から、若者が夢を持ち楽しく過ごすために小菅村を回遊する未来要素図を提案しました。3班は、長作観音堂の安産祈願から、赤ちゃんが生まれたその家族のライフステージに合わせた都市農村交流のあり方を提案しました。また、小菅村の皆さんからも地域づくりに活用するための具体的アドバイス、ご意見をたくさん頂きました。

写真-10

 これからも地域デザイン学研究室では、小菅村や高知県津野町等の「山村地域」から、福島県鮫川村等の「里山」、群馬県川場村の「田園空間」、熊本県阿蘇の「草原」、そして、世田谷区や平塚市等の「都市」まで、流域でつながる地域の再生デザインに取り組んでいます(写真-10)。

ページの先頭へ

受験生の方