スマートアグリ分野 ジオデータサイエンス研究室
生物生産の基礎となる地域環境情報を広域的視点で捉え、生物生産環境の維持・保全を視野に入れた環境改善計画手法を考究する。このため、地理情報・気象情報などを含めた幅広い分野の情報を効率的・合理的に収集・処理・解析する技術を研究している。
KEYWORDS
GIS(地理情報システム)、データサイエンス、リモートセンシング、衛星・UAV画像解析、AI技術、フィールド調査、スマート農業、生態環境モニタリング
地理情報とデータサイエンスで未来の農業を切り拓く
国内外における地域環境や生産フィールドとしての農地を対象としたスマート化についてAI、データタサイエンス、UAV、リモートセンシング、ビッグデータ、フィールドワークに活用できる知識・技術を習得できます。
紹介動画
所属教員
学生の主な研究テーマ
・横浜駅を中心とした鉄道輸送サービスの地域別評価
・MODIS画像とアメダスデータを用いた局地風の解析と評価
・スナゴケを用いた屋上緑化による断熱効果の検証
・アイスプラントの耐塩性と塩類吸収の可能性
・リモートセンシングを用いた丹沢山系におけるブナ衰退の分類と評価
・九十九里地域における地盤沈下特性の把握と沈下予測
・正規化植生指数とSPAD値を指標とする米の食味判定の可能性について
・緑のカーテンの有効性評価
・分光反射特性によるユウガオ(カンピョウ)の収穫適期の判定
・さいたま市別所沼公園におけるクールアイランド現象の解明
・空調機排熱の潜熱化による温熱環境改善効果 -室外通風機による蒸発促進-
・施設園芸における暖房デグリーアワーの気候変動による影響・評価
・水ストレスが植物の葉面分光反射率に及ぼす影響
・都市と農村における日常的景観の視覚刺激に対するストレス特性に関する研究
・GISを用いた北海道野幌地域におけるアライグマの行動環境解析と適正管理手法
・高解像度衛星画像を用いたモンゴル草地における詳細土地被覆分類手法の開発
・ジブチにおける地理情報を用いた地域的緑化ポテンシャルの評価
・森林火災後の熱帯泥炭草地における蒸発散量推定手法の開発
―リモートセンシングを用いた広域的展開に向けて―
・埼玉県におけるシラコバトの生息域変化とその要因
FREE TALK
収穫祭
私達情報学研究室では、一年に一度のイベント「収穫祭」で、毎年自分達でテーマを決め、研究したことを収穫祭で発表します。
去年の収穫祭は、「みんな大好き多摩川!~多摩川の変遷について~」をテーマに環境問題が叫ばれる今、私達は河川の水質に着目し環境情報学の視点から首都圏の代表河川でもある多摩川の水質を調査しました。
調査内容としては、実際に現地へ行き水質調査を行ったり、過去の水質データを調べたり、多摩川の歴史的背景から調べたり、地図をデジタル化し、面積を算出して、多摩川流域の土地利用変化を見て水質に影響することはないか、などを調査していきました。
研究室員が一致団結したことにより、収穫祭本番は約800人ものお客様が来られ、さらには、学長賞の学術の部で見事入賞することが出来、大成功を収めることができました。
研修旅行
我々環境情報学研究室室員一同は、研修旅行として7月30、31日の二日間にわたり農林水産省関東農政局那珂川沿岸農業水利事業地区内にある茨城県常陸大宮市の御前山ダムと小場江頭首工を見学した。
今回施設を訪れた目的は、地域の農業用水確保のための水源や用水路建設の現場を知ることでGIS技術の活用可能性を発見することである。
まず那珂川沿岸農業水利事業所において説明を受け、御前山ダムに向かった。
そして、建設中のダムの監査廊を特別に見学させていただいた。
その後に江戸時代からの歴史がある小場江頭首工を見学した。
これらダムと頭首工により自然の力に立ち向かい、かつては氾濫していた那珂川をうまく利用してさらなる農業の進展へと繋げていることに私は感動と希望を持った。
環境情報学研究室では、教室の中でパソコンを使用して情報を得ることが多いが、やはり現地に行き、実際の状況を見て真の情報を知ることが本当に情報を得ることであると気づかされた。
様々な経験を積むことが出来た研修旅行であったが、研究室員同士が勉強だけではなく、寝起きを共にすることで、より絆を深めることを出来たことが私個人としては何よりも嬉しく思える旅行となった。