バイオサイエンス学科
世田谷キャンパス
遺伝子は生命の設計図。最先端のバイオ技術を駆使して、遺伝子の働きを解き明かし、遺伝子の力を最大限に引き出すことで、人類が抱えている食料、健康、環境保全の諸問題の解決をめざします。ボーダーレスの時代である今こそ、農学の枠を超えて、医学、薬学、工学に至る応用にチャレンジする。これがバイオサイエンスです。
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学科パンフレット
学科基本情報
2017年4月 生命科学部に新設
遺伝子の働きを理解し、遺伝子の力を応用する
人を含めた生物の設計図は遺伝子です。我々が元気良く生活し、考えたり、楽しく会話できることも遺伝子の力によるものです。様々な遺伝子が存在していますが、遺伝子の働きの多くは未解明です。遺伝子の働きを担っているのは、遺伝子から転写、翻訳されて生まれるタンパク質分子です。
本学科では、遺伝子の実体であるタンパク質分子が、生体の中で、どのように生命をコントロールしているかを日々研究しています。そして、この遺伝子の未知なるパワーを操って、健康、食料、医学、環境などの分野に貢献することをめざします。現在は、農学分野の壁を飛び超えて、自由な研究に挑戦する時代です。本学科で、創薬はもちろんのこと、薬のような食品、どこででも栽培できる植物、大きな工場に匹敵する微生物や細胞の開発に挑戦してみませんか?
最先端技術を駆使するエキスパートを養成
学科は「植物」「動物」「細胞分子機能」の3 分野で構成されています。1・2年次はバイオの根幹となる化学と生物を中心に基礎から学習。遺伝子、そして、タンパク質分子が生体の中で働く仕組みを様々な視点から、じっくりと学びます。実験実習では、今後の研究活動の基礎となる、化学、微生物、植物、動物に関する基礎的技法を身につけます。3年次からの研究室活動では、遺伝子操作を中心とした遺伝子工学など、専門的な技術を身につけ、講義では最先端の知識を学習します。
最近のノーベル賞をみてもわかるように、iPS細胞、蛍光タンパク質、超解像顕微鏡など、革新的とも言える先端技術の開発が相次いでいます。さらに、「化学遺伝学」や「光遺伝学」などを代表として遺伝子操作技術の開発も進んでいます。3年次後半からは、バイオサイエンス領域の最先端技術を習得しつつ、世界に一つだけの卒業論文研究に挑戦します。
人類の未来を創造する研究を極める
広範なバイオサイエンスの基礎知識を身につけるため、必修科目の割合を高く(94 単位)編成しています。卒業論文研究を通して研究に魅せられ、約4割の学生が大学院に進学して専門性の高い研究に挑戦することも、本学科の特徴です。学部を卒業してすぐに社会で活躍したい、あるいは、大学院に進学して世界中で学会発表や論文発表したい、それぞれの学生の希望に合わせて指導します。
教員・研究室紹介
植物分野
動物分野
細胞分子機能分野
スポットライト
卒業生の声
PICK UP
1年次
必修
共通演習
この科目では、座学から卒業論文研究、さらには社会で活動するために必要な基礎能力(情報把握力、コミュニケーション、プレゼンテーション能力等)を身につけます。具体的には少人数のグループに分かれ、与えられた課題に対し、論理的で説得力のあるプレゼンテーションの立案・作成・発表をおこない、効率的な能力向上をめざします。本演習がきっかけとなり、在学中に各自が社会生活で自分自身を生かし切れる基礎能力を身につけることを期待しています。
2年次
必修
生化学実験
生体は常に動的状態にあり、しかも恒常性が維持されています。これは生体構成成分の高次構造とその働きの維持によって保障されています。本実験では主要な生体成分の分離・精製・同定をおこない、さらに定性的・定量的な解析を加えることにより、生体内物質の取扱法を学び、様々な分野の生物学を進める上で必須となる生化学的な基礎技術を習熟することを目的としています。
3年次
必修
バイオサイエンス基礎実験
バイオサイエンス学科では、3年次の5月下旬に研究室へ配属となります。この実験実習では、それまでの実験実習で学んだ内容を土台に、配属先の研究室で必要な基本的な実験手法、動物・植物・微生物・タンパク質を扱った分子生物学的手法の基本技術を学びます。またこの実習を通して研究室でおこなわれている研究への興味発見、課題の設定、解析手法の選択、結果に対する解釈という研究活動のプロセスを学び、卒業論文研究へ繋げます。
大学院との連携
バイオサイエンス専攻 博士前期・後期課程
バイオサイエンス専攻は、生命科学を基盤に最先端知識・技術を駆使して、創造的・独創的な教育研究を推進し、研究内容を自在に発信・討論できる能力を養成する。それにより、人類の生活向上を導くために、優れた人間性を有し国内外の研究・産業の発展に貢献する人材の養成を目的とします。