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動物の特性と生命現象の探求

戦場カメラマン・渡部陽一さんの特別講義を実施しました。

2022年8月17日

 2022年7月12日にフレッシュマンセミナーという授業において、戦場カメラマンの渡部陽一さんをお招きし、学科の特別講義を開催いたしました。今回は特別に、厚木市内のレンブラントホテルさんの会議室をお借りして実施しました。
 今回の特別講義では「戦争、命、行動力」など、様々な内容とその重要性を伝えていただきました。学生の感想の通り、各々、渡部さんの講演から多くのことを受け取ってくれた様子がよくわかります。
 このような情勢の中の特別講義をお引き受けいただいた渡部陽一さんには大変感謝しています。本当にありがとうございました。

学生の感想

Aさん

 戦場カメラマンという特殊な職業の仕事内容について知ることができて仕事に対する視野が広がりました。私は人がなぜその仕事をしているかについてとても関心があるので、戦場カメラマンになったきっかけについて教えていただけて嬉しかったです。その仕事に着くまでのストーリーが美しくつながっていて、やはり興味のあることは行動に移すべきだと感じました。また、渡部さんの行動力に驚きました。

 実績も知名度もある渡部さんが謙虚で私たちのような学生にも感謝を伝えてくださり、丁寧に説明してくださる姿勢に感銘を受けました。現地でのお話を聞いていて、一流の人は見えないところで努力を積み重ね、他人には優しく丁寧に接することが出来るのだと感じました。留学について検討していたところなので、近いうちにできる範囲で行動に移そうと思いました。戦争や戦場カメラマンについてだけでなく一般的な人生の決定に関わるヒントをお話しいただけたことが大変嬉しく、今後の参考にしたいと思います。

 ウクライナ情勢についての説明もいただけて今までの疑問が解消されました。自分も仕事や人生に情熱を持った人間になりたいので、渡部さんのように生き生きとやりがいを持って自分らしく生きていらっしゃる方のお話を伺えたことで、希望を持つことができました。本日は遠方までお越しくださり、ありがとうございました。

Bさん

 戦場カメラマンになったきっかけが意外と日常のなかにあるものだったので驚きました。人は些細なきっかけだったとしても何十年も続けられる職業に出会えるのだなと思いました。また、子供達に泣きながら助けを求められたときに自分には何ができるだろうと考えて、すごく偉大なことを成し遂げようとするのではなく、自分の好きなことを活用しようと考えたと仰っていたのが、すごく参考になる考え方でした。

 戦場の現実についてお話しされるなかで、戦争の犠牲になるのはいつも子供達だとおっしゃっていたのが印象に残り、全く罪のない命が傷つけられることに心が痛みました。

 戦場の取材は、自身を含め最低4人で行動し、数々の手続きの上で安全に行われているということを聞き、現地の政府が外部の取材者を保護する立場にあることが意外でした。今まではすべて自己責任で行動していると勘違いしていました。そして、100%安全とは言えない以上、自らの命を危険に晒してまで戦場の様子を世界に届けようとする強い意志を持つことは誰にでもできることではないとも思いました。

 講義内容とは関係ないですが、渡部さんは人になにかを訴えかけることの天才だと思いました。話している時、自分の体や声のトーンの違いだけを使っているのにも関わらず、講義の後にまるで1本の映画を見たかのような気持ちになりました。質疑応答の際、「えーっと」などの言葉が一切入らずにまるでセリフのように、自分の話したいことをはっきりと言葉にしていたのも本当にすごいと思いました。戦場の様子を最大限分かりやすく人に伝えようとした結果なのかと思うと、それほど自分の仕事に情熱を注いでいるのだなと感じました。

 全体を通して、渡部さんは自分らしさをすごく大切にされていて、かつ、行動力と持続力がとてもある方だという印象を受けました。そして、お話の節々で謙虚さや冷静さ、他者への思いやり、危機管理能力など豊かな人間性を感じました。

Cさん

 お忙しい中、本厚木まで足を運び講演をしてくださりありがとうございました。講演を通して二つのことを学びました。1つ目は戦場という極限環境で働く戦場カメラマンという仕事について、2つ目は人前での話し方です。

 戦場では100%の安全は保証されずいつ何時も気の抜けない厳しい環境だと思います。自分の安全を確保するのも難しい環境でカメラをかまえる戦場カメラマンという仕事は本当に尊い仕事だと思いました。写真一枚一枚には戦場の厳しさやそこに移る人々の苦しさや覚悟が映り込んでいて今にも動き出して私たちに語りかけてきそうでした。渡部さんが戦場という過酷な現場で写真に映してくれるからこそ世界中の人が戦場の過酷ささを理解し行動に移せるようになるのだと思いました。戦場カメラマンという仕事は世界中の人に戦場の過酷さや人々の苦しみを映し出す素晴らしい仕事だとわかりました

 渡部さんの講演に終始とても引き込まれました。それは渡部さんの確たる経験のもとでお話ししているのはもちろんのこと、引き込まれる理由は話し方にあると思いました。渡部さんの話し方には体全体を使ったジェスチャーと感情のこもった言葉がともなっていました。視覚と聴覚で魅せる話し方は人を引き込むことができるのだとわかりました。自分が人前で話す時も今日学んだことを意識しようと思いました。

 渡部さんのアドバイス通り長期休暇に海外に出てみることに決めました。世界に出てたくさんの感動を得て家族や友達に伝えられたらいいなと思いました。改めて講演本当にありがとうございました。

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