環境計画・設計分野 景観計画学研究室
計画学の観点から地域の景観を護り創造する
私達の研究室では、人と自然の関係として現れる景観に着目し、造園の最小単位である庭から、まち、その広がりである都市域から中山間地域・自然地域まで、幅広いフィールドを対象に研究を行っています。研究アプローチの基盤は、計画学ならびに管理・運営論です。庭からはじまり、公園や緑地、都市近郊に広がる里地里山、中山間地域の農山漁村の景観、自然地域の国立・国定公園、自然風景地における持続的な保全と活用を探究し続けています。地域らしさを創出している固有の地形や植生、文化・歴史や生業の特徴を明らかにし、それらを活かした景観計画、観光計画やレクリエーション計画のあり方を造園的観点から模索するのが私達の使命です。併せて、自然保護に関する自然再生技術や自然学習の手法も検討しています。さらに、造園空間の活用・運営についても考現学的視点から提案します。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・港区青山・表参道におけるファッションショップの形成過程とその特徴
・静岡県におけるサッカー振興の成立要因とその背景
・近代の庭園と住宅に関する日中比較-京都無隣庵庭園と蘇州怡園を事例として
・皇居新宮殿の庭園設計と施工
・椿山荘庭園の景観再構築とその効果
・近代造園空間におけるコンクリート利用についての調査研究
・東京23区内の日本庭園におけるユニバーサルデザインに関する調査研究
FREE TALK
ブラリTokyo名園めぐり
去年の12月に旧芝離宮恩賜庭園と浜離宮恩賜庭園を服部先生の解説付きで見学してきました!その日は、短期大学部の環境緑地学科(通称:短緑)の人たちと合同で行い、総勢30人くらいでまわりました!
歴史的な事から読み解くこの講義は、とても勉強になりました。当時の人の暮らしや、遊びがリアルに伝わってきました。また、知ることによってその価値や感じ方がかわりました。
門の修復になんと!!!円。庭園の復旧には莫大な費用がかかることを教えられました。
しかし、まったく目立たず残念です。
浜離宮の門へと続くこの迫力ある橋。土木作品としてはとても素晴らしいのですが、それが生かされていませんでした。もっと価値のわかる国にならないと!!
とっても充実した1日でした!
庭園の復元?!
研究室員が参加させていただいた日本ナショナルトラストが管理する「旧安田楠雄邸庭園」(文京区・千駄木)で整備のお手伝いをしてきました。
元々ここの池は枯ながれのようで、長い年月の間で土や落ち葉が堆積し、一見池があるとは思えないような状態に。
この日は、1.流れの石を発掘して→2.石を洗い→3.綺麗になった石を流れへ戻す! 簡単に言うとそんな作業をお手伝いしました。
スコップで土を掘り返すのはもちろん、土に隠れている石を見つけ出すのも楽な作業ではありません。石洗いも、ただ水に漬け擦るだけとはいえ発掘された石の量が半端ではなく、かなり根気のいる作業でした。写真は、洗った石を戻した池の姿です。「これが本来の姿なんだなあ」と感動&達成感もひとしおでした。
庭園を見て聞いて「頭で」学んだだけでなく、こういった管理を直接手伝って「体で」学べた貴重な体験だったと思います。でも一番の驚きは一緒にいった男子2名の手際良さ。やる時はやってくれる、と実感の一日でした。
3年後期演習!
3年後期の計画設計演習では3つの課題がでます。今回は第2課題を紹介します。
第2課題では、農大キャンパスを対象地とし、学生がオリジナルのデザインをしました。
僕のプランは…Switch "スイッチ" です。
対象地は農大の中心に位置しています。そこで様々な利用者がonとoffの切り替えを出来る場所を提案しました。周辺には、学食、図書館、運動施設など多様な要素があります。そこでデザインする際に気をつけたのは、違和感なく空間を?ぎ合わせるということです。
演習を通して、デザイン技術はもちろん、プレゼン能力、プランニング能力を養う事が出来ました。(まだまだ未熟ですが^^)デザインをすればするほど、どんどんランドスケープが好きになります!平面図やスケッチを描いただけで、こんなにも楽しいなら、実際に空間が出来たら一体どれくらいうれしいんでしょうね?!それは僕が一人前になれたら報告します^^!
公園で遊ぼう!!
11月、足立区の公園のイベントのボランティアに参加してきました。
そこでは手作りのブランコやハンモックなどを使い子供たちにそこで遊んでもらうイベントでした。各ブースにスタンプラリーをもうけて集めた子には商品をプレゼントということで、チビッ子たちはかなり熱くなっていました。その様子を見てるとあたしもテンション上がって、元気がでました。子供の力はすごいっ!!
もっとこのようなイベントをどんどん行って、公園を通じて地域が盛りあがっていけばいいなぁと感じました。
画像は使えなくなったテニスのネットを再利用したハンモックです。これが子供たちから1番人気でした。
静岡県におけるサッカー振興の成立要因とその背景
静岡で生まれ育ち、小学校1年生から大学までサッカーを続け、高校では国体選手にも選抜された。「静岡はサッカー王国だから絶対優勝しなくてはいけない」と、耳にタコが出来る程言われ続けたが、この時「なんで静岡がサッカー王国なのだろう」、という疑問が生まれた。卒場論文を行う際に、頭に浮かんだのが趣味であり、部活で続けるもサッカーのことで、以前から疑問であった「サッカー王国」といわれる経緯を調査することとした。卒論をやり終えてみて、静岡のサッカーの全国大会での成績などを他県と比較できたが、他のスポーツとの関係や比較が出来ないことに気づいた。高校時代で他の部活の数とその割合を比較してみたらもっと面白い結果が出たかもしれないと思うと悔しさがこみあげてきた。