森林社会科学分野 森林政策学研究室
森林が育むデリケートで有機的なシステムは、人間の暮らしを守っている。こうした森林と人間の健全な関係や持続的な森林利用と保全のあり方について、経済学や社会学、教育学・民俗学等の社会科学・人文科学の諸分野を基礎にフィールドワークおよびデスクワークの両手法を用いて研究している。
KEYWORDS
政策、経済、社会、自然環境、生活、文化、社会制度、人と森林の関係、教育、法律、歴史
人と森林の関係を考える
人々が森林の恵みを持続的に享受し続ける為に必要な社会の制度整備について考究することが本研究室の役割である。市民間で共有される規範に始まり、国の法律等の整備や様々な組織の構築等々がその対象となる。また、森林は、人間の生命維持の環境を提供し、木材に代表される物財の生産供給やそれに伴って就労機会を創出し、さらには文化形成の基盤となるなど、極めて多様に人々と関連している。こうした森林と人々との多様な関係の記録・整理・分析を通じ、森林利用に関する社会制度のこれからについて研究している。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・野火止用水の移り変わりと保全について
・自然体験活動による子どもの自然への興味・関心の変化
・つくばエクスプレス開通に伴う森林開発の影響
・森林保全におけるトラスト活動の可能性
・サブカルチャーを活用した地域振興に関する考察
・「緑の雇用担い手対策事業」の効果に関する研究
・国立公園における自然体験の現状と課題
FREE TALK
「学校教育における環境教育の現状と課題」という題目で卒論を進めました。私は教員になりたいという夢があったため,夢とリンクした卒論をさせてもらえました。高校の教員に対してアンケートや聞き取り調査を行いました。現状として,環境教育が重要だとする教員の考えとは反対に,実践することの困難さが浮き彫りになりました。今回の研究が私の将来の大きな糧となったことはいうまでもありません。4月から理科の教員として学んだことを生かしていきたいです。もちろん環境教育についても実践していきます。 (4年生)
研究室は知識が沢山身に付く環境です。室員は各学年でおよそ30名いるため,ゼミでは多くの人と議論することでコミュニケーションをはかる練習となります。また,書物などを読む機会が増えました。研究室には森林に関する書物が沢山あります。そしてゼミが終わると,いつの間にか先生の持っている書類がビールになっていたりします(笑)。 (4年生)
毎年3年生は,夏休み中に群馬県の川場村での下草刈り合宿に行きます。大鎌を使って林内や山の斜面の草を刈る作業はかなりしんどいものです。けれど,これも体験してこそ!いい汗かきます!! あと,夜中に食べたカレーがおいしかった。 (4年生)
研究室では,群馬県の川場村や山梨県の小菅村,新潟県の佐渡市など各地で地域振興の活動を行っています。去年,私は佐渡島へ先生や学生数名とで行き,観光地や自然環境の視察を行いました。またその中で地域の食材を食べ,農作業や地域の方々との交流などを通じて,楽しく充実した時間を過ごすことができました。このような活動に参加すればもっと学生生活楽しめますよ。 (3年生)