森林資源利用学分野 木材工学研究室
森林資源を有効利用するために、木材の特徴や性質を解明する。木材を原料とする木質材料の開発と製造、木材や木質材料の加工技術(乾燥・切削・製材・接着、他材料との複合など)の向上などについて教育研究を行っている。
KEYWORDS
木材利用、木材組織、木材加工、木質材料、肥大成長、合板、パーティクルボード、年輪情報
木材や木質材料の加工技術の向上や開発
森林資源の有効利用に貢献するために、木材の特性解明、加工技術の向上や開発、木材を原料とする木質材料の開発や製造・加工技術の向上について研究している。
加工技術には、乾燥・切削・製材・接着・注入・塗装・他材料との複合などがあり、地球にやさしい材料や技術を開発していくことも課題の一つ。具体的には、木材の組織や構造を顕微鏡などで調べたり、さまざまな木質材料の強度や性能を試験・測定する。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・柿渋を塗布した木材の性能評価
・高密度パーティクルボードの強度性能
・スギ材を用いたコンクリート型枠用合板の表板圧密化による性能改善
・タケをエレメントとした軸材料の製造と評価
・横引張による木材の変形・破壊の細胞レベルでの観察
・接着剤の種類が響板用材の振動特性に与える影響
・高樹齢スギ材の仮道管の長さおよびミクロフィブル傾角の変動
FREE TALK
「卒論」
振り返るとこの難題に立ち向かった一年だったと思う。始めは右も左も分からず何度も振り出しに戻った。何にもできない分からない中で実験をして先生に質問をする、そしてその助言を理解することから始めた。自分だけが進んでいないように見えて、みんながみんな焦っていたように思う。そのことが全体の士気を高めていたのかも知れない。けれども緊迫しすぎないこの研究室の雰囲気が心地よかった。特に用がなくても、卒論を忘れたいときでもみんなが集まってきた。お互いが自然に支えあうことができたからこそ、全員が卒論をやり遂げることができたと思う。そんな個性的なみんなとどんなに拙い質問にも根気強く教えてくださった先生方、私達に懐いてくれた3年生のみんな、この研究室全部が私の自慢です。ありがとうございました。
研究室での活動
研究室での活動は、これまでに私が学校という場所で経験して来た与えられて行った活動とは違い、全てが自発的に行われるものでした。それ故に全ての経験が自らの血となり肉となる感覚が強く、活動的だとは言えなかった自分にとって衝撃的で充実した日々を過ごせています。
また研究室の仲間は変わった人たちが多く、様々な価値観に触れられた事で新しい自分を発見する事ができ、精神的に成長できたと感じています。