森林環境工学分野 林業工学研究室
森林の諸機能を発揮させるためには、間伐などの森林整備を推進しつつ、森林資源を有効に利活用していくことがポイントとなる。そのため、森林で働く労働者の安全性や快適性、林道や作業道などの路網整備、効率的な伐採搬出作業に関する研究を行っている。
KEYWORDS
木材生産、林業機械、安全管理、林道、森林情報、路網整備、伐採搬出、作業システム、林業労働
森林作業の改善と路網整備による健全な森林育成・林業の活性化
森林は、国土保全、水源涵養、地球温暖化防止など、私たちの生活に欠かせない重要な機能を有している。それらの諸機能を十分に発揮させるためには、間伐などの森林整備を推進しつつ、健全な森林を育成し、森林資源を有効に利活用していくことがポイントとなる。そのために当研究室では、森林で働く労働者の安全や快適性につながる森林作業環境の改善、林道や作業道などの路網整備、林業機械を活用した効率的な伐出作業システムの構築などの課題に取り組んでいる。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・間伐作業における災害分析
・高性能林業機械を用いた作業システムの伐出コスト
・バイオエタノールがチェーンソーの排気ガスに及ぼす影響
・GISを用いた奥多摩演習林における作業道配置計画
・作業道片勾配の排水効果
・木質チップを使用した作業道路盤の粒度調整
・システムダイナミックスを用いた効率的な架線集材システムの研究
・林地残材の収穫システム
・安全な風雪害木処理作業の提案
FREE TALK
林工は世界一の場所
大学の四年間、というか林業工学研究室の二年間といったほうが濃い、思い出の詰まった大学生活だったような気がする。二年生の冬に研究室が決まったが、まだ二年生では研究室とは縁のない程遠い場所だった。本格的には三年生になり、掃除当番くらいでしか顔を出さない日々が続いたが、大学院生、先輩のやさしさ、授業では見られない先生のユニークさにはまってしまい、授業の合間やご飯を食べる時は必ず研究室にいたような気がする。
大学で始めて落ち着く場所ができたと思った瞬間だった。
正直去年の卒業式は悲しかった。いつも当たり前のように研究室にいた先輩方がその日を境に全くいなくなった。先輩というのはとても大きな存在だと感じた。こんな存在に自分らの代もなりたいと思った。
四月から研究室の後輩もちょくちょく顔を出し、仲良くなってきたが卒論に追われる日々、研究場所での調査、パソコンとの格闘は大学生活一番の思い出である。正直卒業させてくれない先生の嫌味かとも思ったことが多々あった。しかしそんな経験をして、四年間の集大成ということで先生方も厳しくしてくれたのだと思った。卒論に夜中、明朝まで協力、応援してくださった大学院生には感謝している。そのおかげで、卒論はとても素晴らしいものができた。ホントにありがとうございます。
ふざけるとき遊ぶときはトコトンふざけ、遊び、真剣になるときは真剣になる。それが大学生である。林工にきてそれを教わった。
もう卒業だが、なんだかんだ楽しかった。四年生のみんなと同じ時代に生まれて、同じ研究室になった。それは運命だと思う。一緒に頑張った仲間はこの先もかけがえのない仲間だと思う。みんなありがとう。林工には仲間がたくさんいたから。それは私自身の宝。苦しい時、楽しい時帰ってこられる場所がそこにはあった。林業工学研究室・・・世界一の場所・・・
私が林業工学研究室に所属してもうすぐで2年が経ちます。これまでのことを振り返ってみると長いようであっという間の2年間だったように思います。研究室に所属して最初の頃は、ただ掃除当番があるから、先生に呼ばれたから、何となく研究室に通っていました。でも、先輩や同級生と仲良くなるにつれて研究室に通うのが楽しくなり、掃除当番や用事がなくても研究室に顔を出すようになりました。4年生になり研究室の先輩として後輩を迎え、本格的に卒業論文を始めると自分の部屋より研究室で過ごす時間のほうが多くなっていました。お互いの実験を手伝いあったり、朝までパソコンと睨めっこしたり、時にはお酒を飲んで騒いだりと、この研究室で先生方、先輩、同級生、後輩達ととても濃い時間を過ごせたと思います。これから先、50年以上はあるであろう私の人生ですが、林業工学研究室で仲間と過ごしたこの2年間は一生忘れられないものになりました。みなさん本当にありがとうございました。(角勝 草介)